てつこてつ

赤い影のてつこてつのレビュー・感想・評価

赤い影(1973年製作の映画)
3.2
鬼才ニコラス・ローグの代表作かつ心理サスペンスのお手本のような扱いを受け続けてきた本作だが、これまでなかなか見る機会に恵まれず。

この度、DVDでやっと初見・・・

うう・・ドナルド・サザーランドの髪型が独特すぎて、なかなか作品に集中できない!70年代初頭という時代、さらには演じた役柄を考えても、どうにもあり得ない盛り盛りヘアスタイルなのは、いったい何故??

何とか気を取り直して作品自体を鑑賞。
う~ん、期待し過ぎたせいか、あまりにも実験的手法を取り入れ過ぎていて、それがかえって鼻につく部分も多いかな。特に冒頭の一連の描写とか・・。

ただ、シーズンオフの寒々しく陰湿な「美しくない」ベニスという舞台設定は抜群に効いていて、海に沈みゆくこの街自体が持つ特性からか、観客の不安感を次第に募らせる大きな役割を担っている。

そして、衝撃のラストシーンは・・確かに、怖い!

でも、全体の流れがややもたつき気味だし、先にデパルマ作品の数々で、より効果的で洗練された撮影テクニックなどを目の当たりにしてきた身としては、これくらいの点数。
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    映画が人生の癒やしの元テレビマン。 備忘録がてらに勝手に書き殴っているので、結構な上から目線の評価である事、ダラダラ無駄に長い事、ご容赦ください・・・鑑賞直後の勢いのままレビューしがちなので、誤字脱…

    映画が人生の癒やしの元テレビマン。 備忘録がてらに勝手に書き殴っているので、結構な上から目線の評価である事、ダラダラ無駄に長い事、ご容赦ください・・・鑑賞直後の勢いのままレビューしがちなので、誤字脱字多め。 ★評価は、標準偏差値で1~5までキッチリ分けて付けてます。3が「まあ観て損はしなかったかな」的感覚。