鯨神を「いかに倒すか」とかじゃなく「誰が倒すか」だけに終始してて薄っぺらい。
鯨神よりも「鯨神に執着する人間」が主軸なんだけど、割に人物描写が記号的すぎる。あの魂抜けた村人たちは何なんだ。宣教師も…
威容を誇る海の化物と男たちの死闘。父、兄と何代にも渡り挑んでは藻屑と散る生と死のサイクルに男女の生々しく複雑な情が絡む官能と色気は宇能鴻一郎の作家性が滲み、並みのモンパニと一線を画す文学としての壮絶…
>>続きを読む正直馬鹿デカイセミクジラ=鯨神を倒さんとする村の漁師たちを男臭く演じる大映俳優陣の勇姿は見ていて楽しいけれど、監督や脚本家が文芸映画のように高尚に作り上げてしまった(プラス大映スタッフの上品な技術)…
>>続きを読むラストが壮絶すぎて凄い。
まさに男と男の意地の張り合いといった作品で現代の映画には無い泥臭さがあってこれがたまらない。浜辺での殴り合いなんてもう最高。
エンタメとして今でも通用する面白さがあると思う…
宇能鴻一郎の同名小説を原作とする特撮モノクロ映画。
監督:田中徳三
巨大な鯨におそわれ多くの犠牲者をだした猟師町。
「鯨神を倒した者には家督と娘を与える」。
名手の言葉に漁師たちは盛り上がるのだっ…
予想通りメルヴィルの白鯨を日本アレンジしまくった内容。
端的に言うとクジラキチガイの映画。クジキチ。
大筋は似てるけど単なるパクリじゃなく真面目に作られてて見応えがあった。
巨大鯨の特撮スペクタクル…
1962年 田中徳三監督、小松原力特技監督作品 モノクロ 100分。明治初期和田浦では鯨捕りが生業。その海🌊で巨大な「鯨神」捕獲のために幾多の漁師が命を落としていた。祖父や父も鯨神に挑んだ青年シャキ…
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