「俺は選択しようがなかったんだ。自分の中に悪魔が潜んでいるんだ」
Murder(=殺人者)のM、そしてパッケージの表情が印象的な今作。
この時代でこの構成のサスペンス・スリラーってかなり斬新だ…
『M』
M – Eine Stadt sucht einen Mörder
(殺人者を探す街)
1931(昭和6年)
「責任能力のない者を殺せる権利を持つものは誰もおりません。国家であろうと誰であ…
ピーター・ローレが獲物目で追ってる時の顔不気味すぎる。ピーター・ローレは情状酌量の余地もないクソ野郎だし顔も気持ち悪りぃけど、後半からはこいつに私刑を下したくて沸き立ってる民衆の方が怖く見えてくるか…
>>続きを読む善悪と法と感情。
三つ巴の倒叙サスペンス的構成で、途中無駄な反復もあるが、法の絶対性が示される終盤のカットや、Mの刻印、何より、醜い警部の性器もっこり煽りカットが秀逸。
責任という幻想の仮留めを法が…