復活の作品情報・感想・評価

「復活」に投稿された感想・評価

とにかく長い。娼婦となり毒を飲ませて殺害した罪に問われる。その裁判で陪審員に専任されたネフリュードフは彼女が昔愛した使用人のカチューシャだと知る。そして彼女を有罪に判断したことに後悔し無実を証明するべく財産を投げ売って有能な弁護士を雇う。さらに快適な留置場への移動、結婚の決意、しかし懺悔は愛とは違い。成就しない。
azkyon

azkyonの感想・評価

3.9
「アンナ・カレーニナ」より私好み。
とはいえ原作は読んでいない。

最後にネフリュードフとカチューシャが結ばれなくて良かった。
ネフリュードフはどうしたってお坊ちゃんでカチューシャに比べたら世間知らずの愛知らず。
カチューシャは痛い思いをした分賢くなったのよ。

でも、切なさは残るねぇ。
藤見緑

藤見緑の感想・評価

3.6
んー、長いわりに惹きつける画がすくない、大河ドラマなら上出来なわけだが。タヴィアーニ的な解釈はよろしい
備忘のために:

レンタル落ちDVDで鑑賞。もともとは RAI のテレビ用に製作されたもの。

トルストイはタヴィアーニ兄弟の愛読書のひとつ。「書かれたページから生きた人生への移行があまりにスムーズ」だと絶賛しているのだけれど、同時に、兄弟にとって映画と文学は異なるものだ。

だから彼らは本を映画に翻訳しようとはしない。トルストイの『復活』を選んだのは、そこに映画で表現したいと情動を見出したからにちがいないが、しかしふたりの映画はいつもオリジナルテキストを裏切ることになる。ひとつには、文学と違って映画には、映像と音のメカニズムが働いていることがある。

けれどもそれだけではない。タヴィアーニ兄弟には、トルストイの「神のわざと人のわざ」を原作にした『San Michele aveva un gatto (聖ミケーレの雄鶏さん)』があるが、そこで兄弟は「神のわざ」の場所に「政治のわざ」を置いたと言わている。じっさい、宗教的な啓示を受ける要素は削られている。

この復活ではラストシーンがそうだ。「復活」とは、主人公が神の啓示をさずかることなのだけれど、タヴィアーニはそこにあったはずの聖書ではなく、ロシアの民衆の年越しの祝宴に置き換えているのだ。「復活」はなにも聖書に触れる必要はない。

貧しく純朴な人々がそれでも陽気に杯をあげて願をかける姿に接することでもまた、それは可能なのだというわけだ。そういう意味でトルストイは作品は、宗教的なプロパガンダなどではもとよりなく、ぼくらが生きている世界の秘密に接近するための手段にほかならないということのなのだろう。
monaminami

monaminamiの感想・評価

3.9
マカロニウエスタンならぬ、マカロニボルシチ?妙な雰囲気。
トルストイの原作は未読だけど、この大河ドラマ感。坊やだからさっ!と言ったら終わりだけど。
otom

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4.0
できればボンジョルノよりズドラーストヴィチェでお願いしたかった。原作読んでないけど、トルストイらしいてんこ盛り感で風呂敷を広げまくり、贖罪が社会レベルのとんでもない大きさに変わる。許しを得る為のやや盲目的な自己犠牲と解放する為の自己犠牲でそれらが交差した時に復活の瞬間が訪れる。頑張って人を愛せよ。見応えはなかなか。20世紀ドーン! 。
かなりがっかりした。原作が原作なだけにしょーかないかもしれんが、文芸臭さが鼻についた。
はやひ

はやひの感想・評価

4.1
評1.8/2.5
好2.3/2.5


原作を読んでいないので評価しにくいが、とてもよかった。

19世紀+ロシア文学+イタリア映画ということで、かなり内向的で抽象的なセリフが多い点も好きだった。

駅での姉との会話が大好き。
「それは愛ではなく救いだわ。…幸せになれるの?」「私は何も望んでいない」「人生を…」「なんだ?人生をどうしろと?」「人生を投げ出さないで」「それは誤解だ。…信念に差し出すんだ」