ハーシェル・ゴードン・ルイスもかくやというような画面の安さに正気を疑っていたが、腹を刺した男を車で病院に送るところからエンディングまでの一連のクライマックスは圧巻で、儀式のようである。
“儀式のよう…
ステファーヌ・オードランとジャン・ヤンヌが二人で料理をする何気ない場面で小さなナイフが手渡されるだけで物騒な感覚が画面に蔓延る。終盤にジャン・ヤンヌが教室にスッと入ってくる感覚は『恋の秋』同様にこれ…
>>続きを読む物語上の暴力は、いろいろな条理的な出来事や意思がガッチリと噛み合って、もうどういう風にも動かなくなった時に、その緊張状態を瓦解する必然的な不可抗力として描かれることが多い。
もしくは、偶発的に発生し…
フランスの小さな村での連続殺人事件と、それに巻き込まれる肉屋の男と女性教師の関係を中心に描いたサスペンス映画。物語は、男が女性教師に恋心を抱く一方で、村では猟奇的な殺人事件が次々と発生することから始…
>>続きを読む「死ぬまでに観たい映画1001本目」982+217本目
質は悪い。英語字幕で鑑賞した。
殺人鬼の愛
「肉屋」という愛想もコソもないタイトルだが、シャブロルの映画はこの手のものが多い。邦題の傑作…
中心にあるのはオッサンオバサンのプラトニックな恋愛模様だが、そこに露骨な不協和音的bgmを被せ、画面の奥に警官やパトカーを通過させることで、小さなシミがジワジワと滲むように不穏な空気も増大していく。…
>>続きを読むシャブロルは人間の悪性を信じてていいな 肉屋と女校長とが恋愛チキンレースをじりじり進めていく一方、その田舎町では凄惨な殺人事件が続いていて…というお話 戦争帰りの肉屋のどことない不気味さに反して、学…
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