この作品は原節子の美しさと笠智衆の切なさという2点において図抜けて堪能できるという意味で、心に残る映画です。
何というか「ファンダンゴ」的に途中しんどくて、最後にグッとくる展開で、今まで観た小津作品…
周吉が、紀子に復縁すると告げるシーンがなにより一番よかった。大きなシーンだが、なによりお互いの感情が出すぎないギリギリのラインまで粘って撮影されている……
小津の画作りは能舞台を見る感覚に似ていると…
個人的な見どころNo.1は、能のシーン、原節子の般若顔👹
常にニコニコしているイメージが強い彼女だからこそ、怒りの表情が際立つ。恨めしさがヒシヒシと伝わってくる、ビビる笑。バックに流れる能の音楽と…
まだGHQ占領下ですが、
気持ち悪いくらい、まったく戦争の気配を感じさせない映画。そういう規制下の時代だから仕方ないんだろうけど。
コカコーラの看板出てくるわ、銀座や上野でお買い物するわ、優雅にお能…
『浮草』のような小津独自の構図の素晴らしさという点では、そこまで印象深くはない本作だが、とにかくストーリーが素晴らしい。『東京物語』以上に家族の絆がひしひしと伝わってきて感慨深くなる。小津×野田の伝…
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