このレビューはネタバレを含みます
フレーミング、構図がどのカットもきまっていて目が離せない。
フィルムの質感とモノクロの美しさが相まって美意識の主張がとても強い。
だから演劇的語りのようなセリフや、虚構を映すシーンも違和感がない。
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日本近代批判三部作
❶「エロス+虐殺」
❷「煉獄エロイカ」
❸「戒厳令」
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製作:現代映画社
配給:ATG
ロングバージョン/3時間30分😴
大正時代に実在したアナキ…
3時間半ロングバージョン?を見た。正直長い。大正に生きる自由恋愛主義で無政府主義を掲げた1人の男とその周りの3人の女、昭和に生きる2人の男女のストーリーを交互に織り交ぜる。哲学的なセリフや問い、いろ…
>>続きを読む観た時は衝撃を受けてなにも書けなかった。そこからぼうっとしていたら2ヶ月が過ぎてしまった。普段は鑑賞日に書くというのに。
結局この映画はなんだったのだろうか。記憶に焼き付いているのは身体を舐め回す…
【1970年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『鏡の女たち』吉田喜重監督作品。大杉栄をめぐる傷害事件である日陰茶屋事件をモチーフにしている。モデルの一人とされた神近市子がこの作品の上映差し止め…
216分は長いよ(ロングヴァージョンでした)。ただ映像と音楽は最高!ストーリーがいまいちわかりにくい。わかりにくいというか、大杉栄と伊藤野枝の恋愛と革命とそれから46年後の1969年の現在の若者の行…
>>続きを読む大杉栄と伊藤野枝、1969年当時の男女が並行して描かれる。
長尺なのに俳優の顔も構図も演出もずっと異次元に振り切っている。
甘粕事件ではなく日蔭茶屋事件のほうが自分の最期にふさわしいという意味のこ…
新幹線で上京する野枝。新宿駅西口で野枝にインタビューする現代の女子大生。高速道路わきで行われる殺陣……。時空間はねじくれ、大正末期と撮影当時(1969年)が交叉する。
画面下ギリギリに人物を据えた…