このレビューはネタバレを含みます
現代と大正時代のパートが同時に進行し、時折混ざり合う形式が印象的でした。その当時の左翼運動と民権運動を重ねて、本質的には現在もなにも変わってないということなのでしょうか。
セリフは観念的で、尺も非常…
春三月縊り残され花に舞うと詠じた大杉栄と乱調の美の生涯を生きた伊藤野枝の叛逆とエトロジーについての、若きわれわれ・私それともあなたのアンバランスな加担に至る頽廃の歓びのあるトーキングーーーーーーーー…
>>続きを読む3時間30分のロングバージョン視聴。
衒学的な台詞回しと形而上学的な問いかけに乱立する視覚的メタファーと複雑な相関関係、膨大な情報の波に圧倒され処理しきれないまま最初の30分が経過してしまい不安にな…
入れ子構造ぽさがあった
画面の中に窓や鏡が多く用いられていたのもそうだし、それはシネスコのだだっ広い画面の間をうまいこと潰してた
そしてもう大島今村寺山...etcとこの時代あるあるのメタフィクショ…
このレビューはネタバレを含みます
「日陰茶屋事件」が3つの視点から反復され、その度に細川俊之演じる大杉栄はうめき声を上げねばならない。その意味で、本作はかなりな程度に、『羅生門』の性質を備えているが、同形式をとる映画群とは異なり、「…
>>続きを読むイマドキのどんな恋愛ドラマ・映画より、大杉栄の考えに共感する。東大生の撮る映画はこれだから好き。
何より、シネスコのキャンバスのなかに自由に境界をひいて、画面比に縛られずバッチリの構図を常に追及す…
追悼・吉田喜重。
実験的な文芸大作であり、「政治の季節」らしくイデオロギッシユな作品でもある。時代といえばそれまでだが、このような作品がこの時期特有のものであるのはとても惜しい。現代でも通用する表…