エロス+虐殺に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『エロス+虐殺』に投稿された感想・評価

1920年代のアナキスト運動と1960年代の若者文化を交錯させながら、歴史と現在の対話を通じて自由、欲望、暴力の複雑な関係性を探求する稀有な映画である。
大杉栄と伊藤野枝を中心に描かれる物語は、単な…

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benno
4.5

冒頭の文言…思わず静止画にして咀嚼を試みますが…
(ㆀ˘・з・˘)ωҺat?ワケワカメ꩜


ざっくり…四角関係の痴情の縺れの愛憎劇


全編通して観念的、哲学的…そして状況説明も敢えて言葉にして…

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4.5

このレビューはネタバレを含みます

現代と大正時代のパートが同時に進行し、時折混ざり合う形式が印象的でした。その当時の左翼運動と民権運動を重ねて、本質的には現在もなにも変わってないということなのでしょうか。
セリフは観念的で、尺も非常…

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吉田喜重の代表作。山田正弘と喜重の共同脚本による、大正十二年関東大震災のさなかに大杉栄と共に虐殺された伊藤野枝を描いた。新東宝の小森伯監督「大虐殺」(60)も凄い。見比べるのも一興。
5.0

春三月縊り残され花に舞うと詠じた大杉栄と乱調の美の生涯を生きた伊藤野枝の叛逆とエトロジーについての、若きわれわれ・私それともあなたのアンバランスな加担に至る頽廃の歓びのあるトーキングーーーーーーーー…

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3時間30分のロングバージョン視聴。
衒学的な台詞回しと形而上学的な問いかけに乱立する視覚的メタファーと複雑な相関関係、膨大な情報の波に圧倒され処理しきれないまま最初の30分が経過してしまい不安にな…

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takeit
4.6

入れ子構造ぽさがあった
画面の中に窓や鏡が多く用いられていたのもそうだし、それはシネスコのだだっ広い画面の間をうまいこと潰してた
そしてもう大島今村寺山...etcとこの時代あるあるのメタフィクショ…

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m
4.3

このレビューはネタバレを含みます

「日陰茶屋事件」が3つの視点から反復され、その度に細川俊之演じる大杉栄はうめき声を上げねばならない。その意味で、本作はかなりな程度に、『羅生門』の性質を備えているが、同形式をとる映画群とは異なり、「…

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イマドキのどんな恋愛ドラマ・映画より、大杉栄の考えに共感する。東大生の撮る映画はこれだから好き。

何より、シネスコのキャンバスのなかに自由に境界をひいて、画面比に縛られずバッチリの構図を常に追及す…

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木
4.4

追悼・吉田喜重。

実験的な文芸大作であり、「政治の季節」らしくイデオロギッシユな作品でもある。時代といえばそれまでだが、このような作品がこの時期特有のものであるのはとても惜しい。現代でも通用する表…

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