人間存在のちっぽけさ、その限界をシリアスにまざまざと見せつける。
往々にしてある「神の沈黙」というテーマ。
果たして我々がすがる神という存在は絶対的なのか。転じてその不在すら思い込む。
神が介在せぬ…
「神に見捨てられた」というのと「神はいなかった」と言うのとでは全然違うよなと思った
雪の風景のこともあり黒色が美しい映画だった
日本人としては、夏の光としての原爆を思い起こさずにはおれず、じゃあ…
イングマール・ベルイマン監督作。
【ストーリー】
トマスはスウェーデンの小さな村で牧師として働いている。ある日、原爆による世界の終末を不安視する男ヨナス(マックス・フォン・シドー)がヨナスの妻カリ…
シンメトリー的な画と死体発見現場での吹雪による声の消失。そして窓の外から射す光の変化。「仮面/ペルソナ」を予期させる顔のアップと映し方、円環構造からくる信仰の揺らぎと確信。舞台のような最小限のロケー…
>>続きを読む「神の沈黙」三部作の二作目
終始沈黙する神への絶望感にあふれていた
今まで観たベルイマン作品の中で一番分かりやすかったかも
宗教に無関心な環境にいるわたしには、分かった気になっているだけなのかも…
・冒頭、聖体拝領
・あくびをするオルガン弾き
・前の椅子を舐める子供
・賛美歌、重厚なオルガン
・中国、核に対する恐怖、自殺願望、拳銃自殺
・窓から差し込む冬の光、神の沈黙
・恋人の教師、キス、長…
「神の沈黙」三部作のうちの一つだが、まさにその通りの内容だった。
生きる目的が無い者は死に、目的を恋人に捧げる者も報われない。神を信じる理由、生きる理由は何かと問われたときに、はっきりと答えられる…