素晴らしいし、開放的な印象をもつ作品が少なくないフォード作品の中で群を抜いて濃い。
しかし、緻密で、目を放す隙がない語り口の本作は、やはりフォード的な人間ドラマを描く。その語り口の緩急が少し変わるだ…
大傑作。
鑑賞してから気づいたけど、タイトルが抜群にセンスある。でも「撃った」ではないのか?
法律書を携え突飛に登場したランスによって敷かれた法と秩序。しかしその結果に付随したトムの最後はなんともや…
物凄いポリコレ映画。
働くばかりで政治のこと=自分達の生活のことを真っ当に考える余裕の無いシンボーンの人々は、今日の私たちだ。
日本の、またアメリカの政治的荒廃を思えば、全編涙無しには観れなかった。…
手前から退場していくジョン・ウェイン、勢いよく集会所に入ってくる馬、ランプで照らされた誰もいない部屋、何から何まで面白すぎる。明確な意思を持った男たちが常に対立し続けるからどの場面も目が離せない。
…
西部劇において法の貫徹を求めた男が銃を手に取ったとしても果たして悪党への私刑まで無批判に描かれるのか疑問だったのだが、まさに信用できない語り手として監督の手のひらで踊らされていたことが終盤に明らかに…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
画面の奥から手前に向かって、緩やかなカーブを曲がり列車がやって来る。"シンボーン"という名の駅に着くと、ハットを被りパイプを持った小太りのお爺さんがそわそわしながらそこで待っている。列車から一組のど…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
人間ドラマ。傑作。『捜索者』が雄大なモニュメント・バレーを背景に描かれたのに対して、この映画は、ちいさな町を舞台にして、法と暴力、恋愛模様が情緒豊かに描かれる。
『死ぬまでに観たい映画1001本…
ジェームズ・スチュアート主演、馬車から鉄道に移り変わる時代の流れのなかで、若き弁護士を通して法の大事さを言い表したい話。リバティ・バランスとは何者か興味があったが、悪党と知ってちょっとがっかり。歴史…
>>続きを読む良い作品だった。1880年代近代化により世の中が変わって行く最中のアメリカ西部のとある街を舞台にした西部劇。弁護士ランス、古き無法時代を知る中年ガンマントム、無法者一味のボスを中心にした近代的知性と…
>>続きを読む