貧困に打ちのめされる主人公が金策に奔走する姿を描く、ヴィットリオ・デ・シーカによるネオレアリスモの傑作。当時のイタリアの社会の様相を辛辣に描いていて、主人公の愛犬フライクだけが唯一の癒し。
映画は…
フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』には、彼のすべての小説がそうであるように、主人公ラスコーリニコフの他にも、主人公クラスの人物が様々に造形されており(ポリフォニックな群像性)、そのうちの1人にマ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
貧しさに打ちのめされ重い足取りのウンベルトとちょこちょこと付いて歩く愛犬フライクが奏でる現実と寓話のアンサンブル。殺処分から救ってくれたウンベルトと自殺を食い止めてくれたフライク、身寄りのない彼にと…
>>続きを読むフライクと呼ぶ声が切ない。
終わり方がすごくいいと思った。
デ・シーカは地味にミクロなサスペンスが上手いと思う。
ケリー・ライカートの「ウェンディ&ルーシー」の元ネタはこれか…!
映画によって…
このレビューはネタバレを含みます
2025.5.5再鑑賞
ヴィットリオ・デ・シーカの父
ウンベルト・デ・シーカに捧ぐ
わたし的デ・シーカ1位🏆
貧乏な老人は生きているだけで迷惑な存在なのだろうか?
– – – – – – –…
良い映画。戦後のイタリア、年金の引き上げを求める高齢男性たち。ウンベルトは犬と共に宿に住んでいるが、家賃を滞納しているため1か月後に追い出される話に。
施設に入ろうとするも、犬の存在が気になる。街…
マイオールタイムベストネオレアリズモことウンベルトDがいつの間にprimeに来てる!!となって再見 やっぱりこの映画のことが本当に好きだ 自分の命が犬1匹分の重さになっちゃったことがあるひと(ある気…
>>続きを読むイタリア・ネオレアリズモの傑作。デ・シーカは、父ウンベルトに本作を捧げている。年金生活者のウンベルト。貧しく家賃も払えない。家主は部屋を出るように、冷たく通告する。もはや売るものもなく、部屋を出る決…
>>続きを読む戦後のイタリア、身寄りのない年金生活者ウンベルト・Ⅾ。戦後経済は貨幣価値も安定せず、年金は家賃へと消えていき食べるものにも窮している。年金引き上げのデモには参加するが、公的機関で長年働いた自負もあり…
>>続きを読む