人工授精を巡る心理サスペンスを通じて、家族とは何か、誰が子どもの「親」たりえるのかという問いを突きつける意欲作。
造船技師・真五(木村功)と妻・立子(岡田茉莉子)の家庭は一見幸福な雰囲気があるもの…
ストーリー 3
構成 4
演出 4
映像 4
音楽 3.5
エンターテイメント 2
印象 3.5
独創性 3.5
関心度 1 その他 1
総合 4
計33.5
岡田茉莉子ボーナス 4
期待感 3…
吉田喜重映画の人物は何かが無い。機能不全、不信。赤子目線オープニングショット、網目越しの赤子見降し本音ぶちまけ岡田茉莉子、度々用いられる岡田茉莉子を舐るように周り見下ろすハイアングルショット。吉田喜…
>>続きを読む岡田茉莉子のゴツゴツした背骨と長いまつ毛。2人の周りをぐるぐる回るカメラ、影になったり光に照らされる横顔が本当に美しい。なんでこんなに撮影がかっこいいんだ!!人工授精で生まれた子どもを巡る愛憎ドラマ…
>>続きを読む【tiff/吉田喜重特集】
対象を軸にぐるぐる回るカメラワークが面白かった。途中で中心に来る人物が滑らかに変わるのも面白い。不思議な長回し。一方で話は自分にとって少し分かりにくいものだった。人工授精…
吉田喜重監督『炎と女』(1967)
孕むという女の特権と負荷、男の"我が子"への願望と虚しさ、肉体のつながりが必ずしも親子たる条件ではないことを他愛によってあらわす。
"説明台詞"が多い世界観の…
人工受精により生まれた息子。その子は近しい人物の精子提供により誕生したという疑惑が生まれ‥
現在と過去を行ったり来たりな構成。順番通りの時間軸でないのは当時としては斬新?
こんな大人たちの事情に…
男性に生殖能力がないが子供が欲しい、という現代的なテーマ。女の人はお腹を痛めて産むから自分の子供だと断言出来るけれど、男は信じるしかないってなかなか残酷。舞台を見ているかのような台詞の押収。森英恵に…
>>続きを読む先日亡くなった吉田喜重監督の演劇チックな作品。
あまりにもカメラの角度の多さが目立つ。カットが刻まれ、引きも印象的でモノクロも効果的。
製作された時代を考えると人工授精というテーマは先進的でそれによ…
このレビューはネタバレを含みます
美しい岡田茉莉子。
奔放な小悪魔的な小川真由美。
ぐるーっと廻るカメラワークが時々気持ち悪くなるが(酔ったような感じ)、新しい印象だ。
1967年公開作品。
不妊に悩む夫婦にとって、人工受精は、…