素晴らしい構図と色彩感覚。
どれだけ構図に時間をかけて撮っているんだろうと考えさせられる。
独特の切り返しは新鮮だったけど、なぜ、カットを後ろまで使って、ベストなタイミングで切らないのかの理由が分か…
灯台と瓶の比較構図とか、雨越しの対話とか、かき氷のシロップにまで及ぶフレーム内の差し色の赤など、美学上のマインドが妙にラグジュアリー路線に走っとって、そういう節操のなさが、ストーリー上の逸脱したア…
ひさびさの小津映画。
いつもながらの構図の美しさに加え、画面を彩る色の鮮やかさに終始魅了されっぱなしだった。
特に、赤青黄の3原色を中心とした配色の中、ひときわ浮きたつ草の色した緑の何と映えるこ…
小津が撮った唯一の大映映画。故に、撮影はいつもの厚田雄春ではなく、あの宮川一夫。
なので、いつもは見られない雨の場面や俯瞰のカットがある。更にいうと、泣きの場面や殴る場面、キスシーンなどもあり、小…