このレビューはネタバレを含みます
第一部 吾亦紅の章
須永家の一人娘・郁代(乙羽信子)は、田沢家の一人息子と結婚したが夫を亡くし、3歳の朋子(岡田茉莉子)を母・須永つな(田中絹代)に預けて高坂敬助(北村和夫)の後妻となる。
再婚を考…
久々にここまで惹きつけられる作品を観ました。最高でした。
ひたすら母と娘を見せられるのだけれど、何年経っても時代を経てもずっと寂しさと孤独さがある。さすがにもう良いことが起きるだろうと思ってもそん…
ドラマならいざ知らず、尺の制約がある映画で人生記というのはかなり難しいと思う。
さほどシネフィルでもないので数見てるともいえないけど、これはそんな難題を軽々超えた映画で驚いた。
しかも明治大正昭和…
【芯の通ったヒロイン】
有吉佐和子の小説を巨匠木下恵介が映画化した3時間超えの大河ロマン。主演した岡田茉莉子の可憐な美しさが目に焼き付く戦前から戦中、戦後までを生き抜いた母と娘の愛情流転がしっとり…
岡田茉莉子が綺麗すぎる。調べたら今は91歳でバリバリ生きてて驚いた。毒親とその娘の波乱に富んだ人生を200分かけて描いた作品。親に振り回されて続けてるのに見捨てない朋子の弱さと強さ。超イライラする母…
>>続きを読む無茶苦茶な母親に翻弄され続ける娘の明治〜大正〜昭和にかけてのクロニクル。
木下恵介作品初鑑賞。60年前の作品とは思えないカメラワーク、豪華な美術。3時間を超える長尺を感じさせないテンポの良さに驚き…
三時間以上の大作なのに、主人公の母娘によるやかましくも面白い口喧嘩と家族やその周囲で起こるドラマをバランスよく配置しているので飽きることなく鑑賞することが出来た。ドラマの方も母(乙羽信子)、娘(岡田…
>>続きを読む岡田茉莉子vs乙羽信子、感服しました。茉莉子様ずっと母ちゃんにキレっぱなし、ビンタはするわ熱湯ひっくり返すわで一瞬たりとも目が離せない。愛憎劇としてハードコアすぎてもはや喜劇と化している。あの仏像と…
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