現状から逃げ出せない苦しみを堪えながら生きていく姿に美しさと悲しさを感じました。
貧しかった頃の日本はこの様な人たちが当たり前だったのではないのでしょうか。
竹の様と言えば良いのでしょうか。
私を…
孤島で住む一家の暮らしを観察する映画。
ひたすら桶で水を運ぶの営みが繰り返される。
そして、終盤、別の”桶”を運ぶことになるのだが…という話。
新藤兼人監督の代表作。反復と差異の様式美。
一切セリ…
風が吹いていない代わりに海に囲まれた『ニーチェの馬』なんだが、繰り返されるルーティンを苦しみとしてだけではなく喪失を乗り越えて前に進んでいくための術としても提示している分こちらのほうがやさしいし、鯛…
>>続きを読む一家族しか住んでいない小さな島で、文明から遅れても伝統を守り、自給自足を続ける夫婦とその葛藤が描かれる。黙々と働き続ける人物は、これほどまでに美しく、画になる。
日本に特徴的な、「耐え抜く」という…
序盤は超ミニマル版サタジット・レイ作品とでも言えばいいかと思わせておきながら、中盤以降は小津的なノスタルジーをぶち込んできていて泣ける。リアリズム路線だがアート映画の必須条件を余すことなく備えていて…
>>続きを読むロバート・J・フラハティ監督「アラン(1934)」に重なるものがある。
自然は過酷であるということ。その中で強く生きるということ。
2010年頃この映画を観てはじめてあの島が宿禰島という名前だと知…