前線の戦地で小さなミスから梅毒に冒された医者を三船敏郎が演じている。『酔いどれ天使』と同じ志村喬とのタッグだが、題材は全く異なる。
『七人の侍』以前の黒澤明は現代劇の方が多かったんだなと改めて認識。…
手術中の事故により梅毒に感染してしまった青年医師の苦悩を描く。
高潔で気品に溢れる医師の藤崎を演じる三船敏郎も素晴らしいが、本作のMVPは見習い看護師の峯岸を演じる千石規子。露悪的かつ無責任だった…
梅毒に侵された医者とそれを取り巻く人々、そして伝染させた元軍人の家族がドラマを紡ぐ。
梅毒は潜伏期間が長くその間に静かに身体は病に蝕まれていく。己の病の不幸を静かに堪えぬく姿と、激しい嘆きの発露が正…
ウン十年ぶりに、名作を観直すシリーズ。
… これも、毎回記していることなのだけど、こういう作品は観る側が年齢を経てから再び接すると、心の揺さぶられ方がぜんぜん違う… 。
それから今 観ると素晴ら…
途中までは内心が描かれないため、清廉潔白かのように思える主人公キョウジだが、終盤に心情をぶちまけるシーンからぐっと面白くなる。
だからこそ前半でもっと苦悩や不満を描いてほしかった。
三船敏郎はこんな…