残菊物語の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 5ページ目

『残菊物語』に投稿された感想・評価

わせ

わせの感想・評価

4.0

やはり悲恋物といえば溝口。真新しさは無いものの、筋書きも映像も完璧に等しく素晴らしいものだった。定点カメラで すこし遠目から、登場人物たちの生活を覗き見る感覚、あくまでわたしたちは鑑賞者で、物語はわ…

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sorry

sorryの感想・評価

5.0
悲しい悲しい物語。
自分が見てきた映画の中で一番好きな演技、ラストで看病するおばさんが団扇を上手く仰げないところが心に来る。

溝口健二の描く女性が好きだ。
肉体で女を表現させない。
精神で女を描き切る。

頽れていく女の姿を長回しで撮る。
立ってはいられなくなった女の弱さを、
カメラマンは、観客は、はじめからおわりまで同じ…

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つん

つんの感想・評価

-

ワンカット長回しがいかに映画的で、役者を思えばこその手法で、ひいてはそれが作品の為になるってことがこの時代から明確に証明されてた。

圧倒的に役者側のポテンシャルが良い意味でも悪い意味でも引き出され…

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あやな

あやなの感想・評価

3.8

初溝口作品。
最初から最後まで、1シーン1カットの長回し、角度のついた引きのアングルなど独特の画角に惹かれた。
芸のシーンは、白黒だからこそ実際の彩りを自分で想像しながら見れたり、女形の所作の美しさ…

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これを劇場で見れたのはデカい
びーち

びーちの感想・評価

4.0

昭和14年製作、封建的な明治時代のとりわけ父権が強い歌舞伎界が舞台だから、今の目で見ると理不尽極まりないが、だからこそ今では作り得ない悲しい恋の物語。父であり師匠である菊五郎に許され、病床のお徳の許…

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arch

archの感想・評価

3.9

ほぼ全編が長回しのショットでクロスフェードで繋がれている。しかし主人公菊之助が旅を経て久しぶりに大舞台へと立った「関の扉」の墨染を演じる場面では、切り返しのショットを多用する。またこの映画の白眉であ…

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一

一の感想・評価

5.0
長回しがやや冗長に感じるところもありつつ、ストーリーの盛り上がりとともに引き込まれた。ラストのクロスカッティングが美しい。
71s

71sの感想・評価

4.0

全てのテクニックを適当に活用する。川沿いの散歩は遜った長回しで撮って、少しシャイな感じを混ざる。溝口にとって珍しいローポジションでよくこの手を使って小津の実用性を超えたと思う。
終盤いきなりのモンタ…

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