授業で鑑賞
子どもたちの表情が印象的
まああんなサングラスかけたおじさんがあの調子でガンガン質問してきたら怯えそうだけども。
ほぼインタビューシーンしかない。
こういう形で社会問題にメスを入れ…
母数の少なきインタビュー方式。執拗なカメラの示唆。コラージュ素材として音量をミュートにする様。ともすれば政治的手法がちらついた。宿題をやってない子を言葉で責める。映画を撮るための全開の大人気のなさに…
>>続きを読む何人もの子ども達に「何故宿題をやって来なかったか」を軸としてキアロスタミ自身がインタビューを行う。
彼らの答えはどれも89年当時のイランの教育・家庭・政治環境を端的に表し、それら内容の類似性自体が問…
教育上の変化、恐怖、不条理、理解できない・理解されないということがどれだけ子供に影響を与えるのか炙り出されている。キアロスタミは「宿題」を通して最後の子供まで導かれると想定していたのかが気になるが質…
>>続きを読む純真無垢で正直な子どもたちと
カメラを向けるおじさんたちとの応酬
無邪気に「アラーは偉大なり!フセイン殺せ!」と喚き立てる子どもたちの映像が突如ミュートされ、リアリティーが浮かび上がる瞬間にちょい…
「宿題」という一つの主題から、このような展開が生み出される、或いは生み出すことを想定していたのだろうか。そのような邪推は要らぬことだが、考えざるを得ない。それほどラストは思いがけないほど美しく、肌が…
>>続きを読む小学校低学年くらいイランの子どもに、宿題についてのインタビューを、タモリ風のサングラスをかけたキアロスタミが延々とする。
冒頭の朝礼のインパクトが凄い。フセイン殺せ!の掛け声。
そして、シーア派に…
通学途中の生徒たちの姿を収めたショットが断続的に連なる。生徒からの「何の映画を撮っているの?」の問いに、監督であるキアロスタミは「脚本もないからまだどうなるかわからない」と制作意図をはぐらかす。今…
>>続きを読む(C)1989 KANOON