馥郁たる香り漂う名作。
実に流麗で感慨深く情緒溢れ、胸が締め付けられるような切なさを感じさせる詩的映画。
高峰三枝子は息を呑むほど美しく、十九歳であの妖艶さ…。そして徳大寺伸の演技はもう秀逸すぎて……
叔父さんが惚けているあいだの子供を見ているとこの時代の娯楽って本当に少なくてつまらなそうだなあと思うけど、自分だったら水面見てキラキラしてきれ〜とか言ってずっとぼーっとしてる気もする。森の中うろうろ…
>>続きを読む勘が鋭い盲目の按摩と東京から逃げてきた謎の女の人情物語
抑制されたカメラでほっこりした温泉街の空気を映し出すけれども、底に流れるドロっとした感触はまさしく高峰三枝子の存在感ゆえ
決定的なことは何も起…
切ないーーーーーーー目と目で見つめ合わない切なさ。
この時代の映画久々に観たけど、この空気感、録音感、やはりたまらない。なにか現代の映画では絶対に出せない余韻(余白)があると思う。
役者さんがみんな…
清水宏最高、66分で映画は成立する。盲目者は『人情紙風船』然り他の器官は常人離れしているが、愛とは互いを見つめ合う視線の成立であり、その不能性は一方的な"恋"となって心眼までも狂わせる。
カメラワ…
このレビューはネタバレを含みます
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