リアル・フィクションの作品情報・感想・評価

リアル・フィクション2000年製作の映画)

실제상황 /REAL FICTION

製作国:

上映時間:84分

ジャンル:

3.1

「リアル・フィクション」に投稿された感想・評価

たむ

たむの感想・評価

3.0
200分で84分の映画を撮る、超実験映画です。
フィクションの物語ですが、実際のハプニングも入り込んでくるようで、なんとも不思議な印象を受けます。
ただ、あまりにも実験的過ぎて、面白い、というより大変だったんだろうな、と別の感想が出てきてしまいます。

果敢な実験を続けていたキム・ギドク監督ですが、撮影ではなく物語や題材、幻想と狂気がうまくマッチしてすごくなる、という事を考えると、本作は習作の域を出ていない印象です。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.2
 私はいつものようにマロニエ公園で、目の前に座った人の肖像画を描いている。人間の表情は誰だって目・鼻・口しかないのだから一瞬彼らの顔を把握したのち、白いキャンバスに向かい始めるが、どういうわけか冴えない自堕落な絵に客は溜息をつく。私にとって世間との接点は、せいぜい肖像画描きと近くの電話ボックスでの盗聴くらいで、他にやることなどありはしない。新しく気乗りしない絵を描きあげた時、どういうわけか女はその絵を似ていると褒めてくれた。だが彼女はあり合わせのお金がなく、別の方法で支払うと言いながら私をある場所に誘い込む。女の背中を見失わないように着いて行った先には劇場があった。そこには「もう一人の自分」と書かれたフライヤーが貼ってあった。

 男の呪いの言葉に導かれたように私は、延々と殺戮を繰り返す。脂ぎった笑みを浮かべながら搾取しようとする小汚いおっさんも、大人しい私を舐めて恫喝してくるチンピラたちも、戦場で私をののしり続けた醜い上官も、清純さの欠片もない女たちも、全てが憎くて憎くて仕方ない。憎しみの業を背負った私の手に握られた鈍器はただただ私の想像の範疇を超え、無表情で何の感慨もなしに目の前で殺戮を繰り広げる。おまけにそんな私の背中を、どういうわけか女のカメラが執拗に追いかけて来るから、始末に悪いその女の顔を拾った石で散々殴りつけてやった。

 映画はフィクションであり、現実の出来事ではない。「Based On A True Story」と書かれた作品の中にも、真実の中に巧妙に幾つかの嘘や誇張が混じっている。キム・ギドクの映画の中の目を覆いたくなるような暴力も、愚かな蛮行の数々も、全てはフィクションの中の決められた出来事でしかないと感じていた。それ故に彼が現実で引き起こした幾つもの事件は、彼の主張と明確に齟齬が生じたように思えてならない。
ゴリラ

ゴリラの感想・評価

3.0
キム・ギドク監督の5本目の作品

とはいっても、キム・ギドクは脚本と総監督という立場で、実際は12人の監督が1場面づつを担当
撮影時間3時間20分という韓国映画最短記録を持つといった感じで結構実験的な作品

これは正直あんまり面白くないな…

憎しみ&哀しみがテーマのキム・ギドクらしい脚本なんだけど、俺がキム・ギドクに求めるぶっ飛んだシーン・展開があまりない…
一場面一人ぐらいの勢いで人が死んでいるのにキム・ギドク名物“変な凶器”が登場しない
しいて上げるなら麻袋に入った毒蛇被せぐらいか…

レビュー数少ないのも納得の作品でした…
Lieechan

Lieechanの感想・評価

3.0
キム・ギドク色が薄い感じ。

舞台についてった時に言われたセリフをよく覚えとくと後が見やすいかも。

このレビューはネタバレを含みます

恨みのある奴やちょっとムカついた奴を、余す所なく殺す話。頭の中で。
キム・ギドク作品でこれだけは初めてあまり面白くないと思った。

これまで見てきたキム・ギドク作品はどれも映画自体の設定が面白かったが、今作は「90分だけカメラを回して90分の映画を撮る」(実際は3時間半くらいカメラをかわしていたらしいが)という制作自体の試みが面白くて見てみた。

しかし、やはり物語に惹かれた訳ではなっかたので話自体は微妙な出来だった。というより、やりたい事は強くあるように感じるが、それを話に上手く落とし込めていない印象を受けた。
映画を使ってこういう実験をしてみたい!という強い意志が、肝心の面白い映画という目標を置いてけぼりにしてしまっている。

映画内にもう一人カメラマンが常にいるというモチーフは個人的には大好きなモチーフなので、そこは興味深かった。でもだからこそ、もっと物語に絡めるいい方法があったはずという惜しさも強く感じる。

キム・ギドク単独で、「カメラマンが主人公を撮り続ける」ってモチーフだけ残してもう一度従来のやり方で撮ったものを見てみたいと思った。
Lily

Lilyの感想・評価

3.5
12人の監督で90分映画を90分の撮影に挑んだ。実際は韓国映画史上最短記録の3時間20分。リアルとフィクションの境は何処にあるのか。恨みとどう向き合うか。カメラの中のカメラが語る。

このレビューはネタバレを含みます


・リアルとフィクションの間
・舞台
・カット、メタ
・怒りの噴火、復讐
・カメラマンの女

2020/01/22
ヴレア

ヴレアの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

撮影時間わずか3時間20分!ギドクがこれまでのスタイルを排して作った実験的作品。
公園で公衆電話を盗聴しながら絵を描く青年。肖像画を頼まれるが、金がないので別の方法で払うという女が出現し・・・さっそく売春婦登場か?とギドクファンなら思うが、その女に付いて行くとそこには演劇の舞台のような光景が広がっており、青年は不思議な体験をすることになる。
そこを出ると青年はこれまで自分を陥れてきた者共に復讐するという行動に出る。まるで何かに操られているかのように。しかも、その復讐劇は同行する女(観客に姿は見えない)によって終始撮影されているのだ。何処までがリアルで何処までがフィクションなのか、訳のわからぬまま不可解な復讐劇に付き合わされることになる。エンドロールで明らかとなるまで。
良くも悪くも要は企画物。観客をも操ってしまおうという意図は理解できた。
DVD📀所有。キム・ギドク脚本・監督作品。チュ・ジンモ主演映画。

実験的手法を用いた韓国映画である。脚本を書いたキム・ギドクを総監督として、12人の監督がオムニバス的にシーンを撮り、2000年4月25日の午後1時から撮影を始め、午後4時20分に終了するという韓国映画史上最短記録(3時間20分)で撮影された映画である。脚本が巧みであり、見終わった後に何が現実で何がフィクションであったのかがしばらく理解できないような不思議な感覚に陥る、まさに「リアル・フィクション」の世界を表現した映画といえる。第26回モスクワ国際映画祭コンペティション、釜山国際映画祭招請。

難しい映画でした。
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