マイノリティ

恋はデジャ・ブのマイノリティのレビュー・感想・評価

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)
4.0
めちゃめちゃ良かったです!

ビル・マーレイ主演のロマンチックなラブコメディです!

2月2日、AM6:00。

ラジオのボブ・ディランの曲で目覚めたテレビの人気気象予報士のフィル・コナーズ。

ホテルの窓を開けると外は大雪。
溜め息を吐くフィル。

ただでさえ、こんな退屈な田舎町でどうでもいい小さな祭事のリポート。

適当な事を言って、こんな街さっさと出て行こうとするも、大雪のお陰で足止め。

「は?またここに泊まるの?」

街を歩き、この田舎町で出会う住人達にもイライラが募るフィル。


「まぁ明日までの辛抱」

と、ホテルの部屋で眠るフィルですが、6時にセットしたラジオから流れる曲は、昨日聴いたボブ・ディランでした。

こうしてフィルは2月2日を繰り返す事になります。

何度も何度も繰り返す同じ日。
何も変わらない街や住人。

その中で一人、フィルの気持ちや言動が変わっていく過程が分かりやすくて良かったです!

どうせ何をしたってリセットされる。

そう思ったフィルは、益々、態度が横柄になったり、下心丸出しで、密かに想いを寄せる仕事仲間のリタに近づいたりして最初はかなりイヤな奴です。

上手くいっても結局、6時になればリセットされ、また初めから。

当然、同じ日を何度も繰り返しているのでフィルには
"その次に起きる事"。
"誰が何を言うか"。が分かります。

彼がリタに、今起こっている出来事と彼女に気持ちを伝えようと何度も何度も同じ日を繰り返してリタの好きな物や今の気持ちなどを"学習"していきます。

しかしフィルの努力は24時間だけしか叶いません。

せっかく心が通じ合い"かけた"フィルとリタなのに、眠れば、またイチから。

たった1日だけの"恋"だと分かっているだけに気が焦り、誤解されたり。
その悲しみすらフィルにしか分からない。

そんな彼の気持ちを考えると切なかったです。



フィル役のビル・マーレイも良かったですが、リタを演じたアンディ・マクダウェルがめちゃめちゃ素敵でした!

今作は"幸せになるのも不幸になるのも自分の気持ち次第"!

その事を分かりやすく伝えた名作だと思いました!

観終わった後、優しい気持ちになりました!