木下恵介監督にしては珍しい、
戦国時代を背景とした百姓一家の年代記。
「~でごいす」という田舎弁丸出しで、
嫁ぐところからボロボロのお婆さんまで、
鬼気迫る体当たりの熱演を見せた高峰秀子の演技が光る…
深沢七郎原作を木下恵介が脚色監督した、実験的手法を採り入れた時代劇。モノクロフィルムに部分着色した映像(染色)。そして、主役の高峰秀子が18才から85歳までを演じている。武田家が支配する甲斐の国笛吹…
>>続きを読む10年ぶりぐらいに再見。
木下監督の演出と脚本が素晴らしい。
武田信玄が生まれてから勝頼が死ぬまでを、笛吹川をはさんで川の向こうで行われる戦さに振り回される農民六世代の話し。
武田信玄を英雄ではなく…
原作も大好き。映画化も成功して、趣意がきちんと伝わる内容になっている。
歴史というと上層社会のことばかりが多く教えられ 文芸でも多く取り上げられるが、それより圧倒的に数の多い一般庶民の生活を深く描い…
ある農民一族が、ただただ戦に、武家領家の面子の為に、全てを奪われていく。
男はいつの時代も戦、権力、名声。
名誉。権威主義。
泣くのはいつも母親ばかり。
長い木造りの橋の上を走る馬の足音がとても印…
お、おっもしれ〜!
戦で何もかも奪われる貧農の世代を超えたストーリー。誰もが何かの生まれ変わり的世界観が無常感MAX。
特殊カラーはまあどうかと思うけれど、途中から話が面白くてあんまり気にならなく…
2013年の感想。今年は、木下恵介生誕100周年で「はじまりの道」が公開。その時にスクリーンで観た「笛吹川」パノラミックな合戦シーンを観て、再見しなければと思ったのでした。上海時代にテレビで観た時は…
>>続きを読む権力者たちの戦のために、何も持てないその日暮らしの貧農民の若者達は、権力の傘の下で微かに夢見れる立身出世欲と組織に属する喜びに目覚め、命も地位の保証の無い危険な足軽に自ら飛び込んでいく。
そしてこれ…