【再鑑賞】
一宿一飯の恩義のため、何の恨みもない男を斬った時次郎。
残された妻子と共に旅を続けるが、同情から慕情に変わり…。
十両の薬代を求めて、再び人を斬らざるを得ない宿命。
やくざに憧れる百姓と…
ローアングルの奥行きのあるフレームの中で躍動する錦之助と超クロースアップで捉えられた彼の表情が巧みにモンタージュして、その色気を立ち上がらせ、死の床に伏せる池上とのクロスカットはあまりにも過酷な情感…
>>続きを読む【剣難女難鬼より怖い加藤泰】
本作は私が10代の頃に初めて観た加藤泰作品である。アクの強い映像と燃える情念の描写が極めて印象深い股旅映画の秀作。
主演・中村錦之助が『瞼の母』や『関の彌太ッペ』以…
寝る前に見るもんじゃないな。死ぬほど面白かった。ローアングルからのカットはどれもこれも大興奮。加藤泰、絶対私好みだ。「ヤクザは虫ケラ」という台詞に「百姓は虫ケラ以下だ」と重ねる容赦のなさも泣ける。こ…
>>続きを読む地面直置きカメラのフィックス長回しから、時次郎が刀を振るその瞬間フィルムごとバツバツ斬られて血が噴き出る。編集のリズムと時次郎の動きが同期していて、緩急というか渡世人の仁義が映画全体を支配して引き締…
>>続きを読む死ぬ人間の「色」がガチすぎる。あんなに楽しそうだった渥美清がものの数分で土みたいな顔色に……。血色良すぎの萬屋錦之介が自分が斬って死にかけているこれまた土色のヤクザを抱き抱える。ドライヤー『怒りの日…
>>続きを読むローポジションのワイドで捉えた絵葉書みたいな時代劇世界の美しい風情や旅情を堪能した。自分の経験的に馴染んだビジュアルではないのに、イマジナリー原風景みたいな感じでしっくりくるのはなぜか。
登場するキ…
東映時代劇YouTubeにて鑑賞。
自分が手に掛けてしまった男の妻(恋人)に心惹かれてしまう物語は古今東西数あれど、ここまで美しく濃密なラブストーリーへと昇華した映画は他にない。
錦之助の長ドス…
このレビューはネタバレを含みます
"レジェンド&バタフライ"の大友監督が東映時代劇のYoutubeチャンネルでおすすめしてた東映時代劇3選の中の1本、2作目。
萬屋錦之介さんが東映を円満退所する、その最終4作の一つ。
渥美清さん…