全編絵造りに凝ってたけど特にオープニングの時次郎登場シーンがかっこよすぎて心掴まれたな。
それと美しい空。CGはないだろうからマッドペイントかな。どうやって撮ったのか気になるシーンが何箇所かあった。…
加藤泰監督作品。
中村錦之介演じる時次郎は、渥美清演じる朝吉と共に旅を続けていたが、佐原の勘蔵一家と牛堀の権六一家の縄張り争いに巻き込まれ・・・という話。
時次郎はヤクザだけど、仁義あるヤクザ。情…
冒頭の仁義からもうすごい。画面の奥行きから橋を縦にやってくる中村錦之助と渥美清。渥美が後ろ向きから軽快に体の向きを変えようとするタイミングで正面からふたりのバストショットに切り替わり、台詞"いいなあ…
>>続きを読むウ、ウグ~!おもしろかった!一宿一飯の義理で罪も恨みも無い男を斬った時次郎は、彼に頼まれその妻と息子を連れて旅をする。疑似家族のような幸せな時間は三蔵から奪ってしまったものであり、残酷なまでの感情の…
>>続きを読む私的加藤泰ベスト。とにかくローアングルの構図がバチバチにキマっていて最高。それでいて無駄なく異様に素早いセリフとカットが展開されていくのだが、ストーリーもめちゃくちゃに面白いのだから完璧である。加藤…
>>続きを読む構図、構図、構図!
桜吹雪を二幕あけの緞帳代わりにしたあと、じわじわ酒を飲みながら「ある男の話」としてこれまでを語る演劇調の長回し。やばすぎるだろ。最高。
これは雇用流動性と個人事業主の悲哀の物語…
1966年の加藤泰監督作品。
任侠・時代劇の様式美がとても美しくてため息が出るね。堅気ではないやくざ者の宿命の悲哀に涙。ラストの殺陣のうまさも最高だけど、大事なシーンを長回しでじっくり見せる演出と中…
渡世人の宿命が悲劇的に描かれていて、今まで観たことないものだった。渥美清みたいに仁義を通して死んでいく弱さ。自分がしょうもないやつのために命を賭けなくてはなくなる定め。その暗さが今までの時代劇とは一…
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