レッド・ムーンの作品情報・感想・評価

レッド・ムーン1968年製作の映画)

THE STALKING MOON

製作国:

上映時間:110分

3.1

あらすじ

音もなくしのびよる姿なき追跡者!異様なまでに強烈なその執念が・・・砂塵をまいて鮮血の対決を迫る!姿を見せないインディアンの恐怖を描くサスペンス・ウエスタン!

「レッド・ムーン」に投稿された感想・評価

のん

のんの感想・評価

3.8

スカウト(斥候)として軍に雇われていた時、サムはアパッチ族の女子供の一団と遭遇。一団の中に混じっていたサラという子連れの白人女性(10年前に拉致された)を伴って旅をすることになるが……。

子供の父親であるアパッチ族の男サルバヘが、サムらを追って行く先々で報復的殺人を行っていたことを知る。
「姿も見えず…あれは悪魔だ…」
犠牲者がそう言い残したサルバヘの顔が最後までまともに映らないのも恐怖だし神出鬼没なのはあたかもプレデターのよう。サムと仲間のニック以外はほとんど喋らないのも恐さを煽る、サスペンス+ホラー+西部劇。

もちろん偶然で連れ合った母子を命がけで守る男サム(ペック)の男っぷりがドラマの中心。グレゴリー・ペックの外見は意思の強さを表現していてまさに強き善きアメリカ男の理想像って感じです。


気になったのは、白人社会に戻ろうとする母親に対して父のもとへ戻ろうとする子供の姿が描かれていたこと。子供は喋らないしそれ以上のことは言及されていないけれど監督の意図が気になる。
インディアンの父と白人の母に引き裂かれた息子の帰属意識も不憫に思えてしまった。

このレビューはネタバレを含みます

普段イメージする"西部劇"とは雰囲気の違う作品だった

先ずはアメリカ西部劇の物語と言えば
(アウトロー同士・先住民vs政府軍・保安官vsアウトローetc.)
が、定番として上げられる

そこにドンパチや恋愛・友情等を盛り込んで成り立っているのだが、本作は冒頭から流れのまま「乗りかかった船」的に、ややスローテンポに話が進む…セリフも少な目

そんな中「西部は広いなぁ、気が遠くなるようなスケール」と一歩間違えば睡魔に襲われるかも知れない?!💧
だが、中盤〜後半への緊迫感は西部劇❓いや"潜水艦モノ"のそれに似ている…

ヒリヒリ、バチバチではなく、見えない敵に海の中で息を潜めて魚雷を打ち合い・回避する、相手に気取られない為にお互い音も立てられない…そんな感じ

相手はいわゆる先住民なのだが、忍者・暗殺者・超人・猿人のような描写、そこにグレゴリー・ペックが忍耐強く応戦する…さてさて

グレゴリー・ペックは、映画界のスーパースターだが、日本の大御所 山崎努と重なった😅

不思議な存在感を放つ、相棒役のロバート・フォスターがイイ感じ👍

実は、定番の西部劇は余りときめかないが、こういう一風変わったのは面白い
みち

みちの感想・評価

2.0
ロバート・マリガン監督、グレゴリー・ペック主演の『アラバマ物語』のコンビが送る西部劇。
60年代後半のニューシネマ期に撮られた作品だが、この頃になると『明日に向かって撃て!』やペキンパーやイーストウッドが出てくるので、本作のようなごく普通の西部劇はかなり見劣りする。
これが40年代や50年代に撮られていたらもう少しマシだったかもしれない。
部族に拉致された女性と子供を保護したがその部族の凄腕の人殺しに狙われるお話
tjZero

tjZeroの感想・評価

3.6
1881年のアリゾナ。フリーランスで軍に協力していたスカウト(=偵察)マンのサム(グレゴリー・ペック)は、任務の途中で先住民に育てられた白人女性(エヴァ・マリー・セイント)と混血児を保護する。
ふたりを自身の農園に連れ帰ったサムだったが、息子をとり返そうと殺人鬼のサルバベが忍びよる…。

逃げて→隠れて→迎え撃つ…というシンプルな構成なのだが、天候(砂嵐、雷雨、霧)やロケーション(砂漠、谷、崖、川)をうまくドラマに絡ませて、効果的に物語っていく。

原題の”忍びよる月”そのままに、迫りくる敵の姿を最後までハッキリと見せないのも効果的。サスペンスも、クライマックスでの盛り上がりも、共に高まっている。

『アラバマ物語』や『おもいでの夏』など現代劇が得意なロバート・マリガン監督による手堅い演出。
畑違いの西部劇でも、冴えた腕前を発揮している。
LUXH

LUXHの感想・評価

3.3
なんとなく気楽に見たい気分。みたいな雰囲気西部劇鑑賞にはおすすめかもしれません。セリフや関係性が少なく何がそうさせるのかといった不自然な心理行動が謎を呼ぶので最後まで見てしまいました。冒頭をなんとなくしか見てなかったので原因がそこにあったら申し訳ない。

馬術が凄いなーとか。ロケ地や衣装が馴染んでていいなとか。見せ場はあったと思います。小説が原作っぽい?ですね。脚本があれだったのかな…

---あらすじ、ネタバレ---
長年働き自分の牧場を持つ夢を叶えた男。その地へ急ぎたいところ、先住民の父親から逃走を図る子連れの白人女性の懇願を受け、情の揺らぎで手助けし匿うことに。追っ手(先住民である父親)は執念深く、軌跡を辿って皆殺しにしながら近づいてきていた。女は罪悪感からその場を立ち去ろうとするが、誰彼構わず殺す父親はここで止めなければ、と男はなだめ、数人の仲間と家に籠城しながら迎撃する態勢をとる。

●子供が懐かない
母子ともに心を許すことがないというか、警戒心が強く、子供に至っては言葉を話すことが出来ず時々盗んだり逃走したりもします。母親の都合で逃げてきた感じがして、彼にとって良い環境とは、という面が常に感じられます。実際、劇中でも先住民の人生をとるだろう、と主人公が白人の仲間に言われ、そうかもな、などと話をしています。

●おじいさんが謎
護衛で留守番も任されるやや頼りになりそうなおじいさんが犬を殺されて絶望的になり、ふらふらと武器も持たず敵がいそうなところへ導かれていってしまいます。うわーっという声とともにあっという間にやられてしまいます。

●母親が連れ去られるも放置、生殺し
関係ない奴等を抹殺するような男が、妻?を拉致しては引き摺り回して放置する意図がわかりません。息子も近くにいたようですし目的が皆目わかりません。

●先住民、1人。父、強い。
奴は足音もなく現れる。姿も見えない。惨殺。全滅。そんな手腕の設定である彼は、馬を巧みに操り、罠を貼り、ガンガン一発で主人公以外は急所を撃ち抜いてきます。食事や寝床、武器の蓄えはどうやってまかなっているのでしょうか。ちょっと戦時中の米が作った日本兵、強い、ヤバイ、意味わからない。のプロパガンダ映像を思い出したりしました。

●銃、使わない。
お互い撃ち合って銃が投げ出され、大詰め付近では棒でもみ合います。あ、そんな展開なんだ、とちょっと見所に感じました(

白人は、善良な風に書かれています。ちっともなつきませんが子供にポーカーや言葉を教えたり、食事を与えたり、人種区別はしているけれども偏見を見せません。これは白人が悪意を持って迫害しているのはなく、歩み寄って共存していることを強調している世界観なのかなと思いました。西部劇の人情モノ、開拓史的な脚色、親権問題、この3点について描こうとした作品なのではないかと思いました。御託を並べるとストーリーはそんな感じですが、みなさんが述べられたようにとても粗く、それでも西部劇というジャンルの世界観には惹かれるかなあという印象も持てる映画でした。
marumame

marumameの感想・評価

2.8
先住民(インディアン)にさらわれ、その先住民との子供と逃げようとしている白人女性をなりゆきから守ることになった
男。子供を取り返す為に容赦ない先住民の父親との戦い。
砂埃舞う荒地や、岩場をめちゃくちゃ転げまわりながらの銃撃戦はよいが、最後あっけないわりに引っ張りすぎだったな。
どこもかしこも1人で皆殺しにしてきたインディアンが、母子がいるところだけジリジリ責めてくるのがおかしいやろ。
記録
先住民と白人との間に生まれたハーフの子供を先住民から守る為、G・ペックたちが護衛につく…この西部劇はあんまりパッとせず、説明不足に尽きる作品ではあるが、この映画の監督はあの『アラバマ物語』を手掛けたR・マリガンという事が驚きである。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
1968年製作という事もあってか、娯楽西部劇ではなくサスペンス色の濃いリアル西部劇の隠れた佳作である。
イケメン青年だったグレゴリー・ペックや可憐だったエヴァ・マリー・セイントもこの頃はすでに中年で、娯楽映画の時代も終盤という雰囲気。
なかなか姿を見せない殺し屋インディアンに、台詞を最小限に控えた演出でホラーにも通じる恐怖感がある。
BSプレミアム放送前までのレビュー数0ワロタ。

普通に面白い映画だったよ。
まあ西部劇は雰囲気を楽しむという要素が高いので、ストーリーを求めるのであれば、まあアレだが(笑)
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