どん底に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『どん底』に投稿された感想・評価

3.6
この時代の映画だから大して期待はしていなかったんだけど一定のおもしろさ。同名戯曲に比べて泥棒のロマンスと男爵との奇妙な友情が主題として押し出されていて、俳優の自殺等の出来事と不思議なバランス。

ゴーリキー戯曲を舞台をパリに換えて映画化、日本でも黒澤明が映画化してました。金貸し夫婦が経営する貧民木賃宿の住人泥棒ぺペル(ギャバン)、盗品を捌いてくれる宿屋の女将と出来ていたぺペルだが、強欲女将に…

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ノノ
4.0

ルノワールの中でもかなり面白い。朗らかなどん底。黒澤明版より人々に余裕があって楽観的。映るものがすべて綿密に計算されているのに自然。流れるような撮影と2人で歩いて去っていくラストシーンが美しい。ペペ…

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kazoo
3.8

物語は、ロシアの作家マクシム・ゴーリキーの戯曲を原作としている。パリの安宿に住む人々の生活を描いた群像劇で、泥棒の主人公と友人の男爵の友情を中心に展開する。物語は、主人公が安宿で暮らす人々と関わりな…

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新宿のあの店

やっぱルノワールは空間とカメラの使い方が上手いな。

ゴーリキーの戯曲をルノワール、コンパネーズ、スパークらが脚色。助監督にジャック・ベッケル。ギャンブル依存症の男爵のエピソードは、ゴーリキーの許諾を得て加えたという。黒澤明の「どん底」と比べるのも面白…

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3.9
大好きな「トニ」や「獣人」とも違うけどまごう事なきルノアール。男爵はクール(まあキャラ的にはクズ系ですが)!
tomoko
4.0
落ちぶれた男爵はもう這い上がれない気がする。ペペルは新しい生き方を見つけて這い上がれたの良かった。ナターシャと幸せになるだろうな。
4.0

開始早々2人の身分違いの男が交差し、意気投合するバディムービー的展開。もうこれだけで十分に楽しいわけですが、物語は中盤からこの二人の関係を完全に放置し、一つの挿話に押しとどめている。話はボロ小屋で起…

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『どん底』とは名の通り社会の底辺を表し、楽観的で自堕落な人々を密接に映し出し、そこに希望を見出した。

社会の底辺に落ちることの容易さ、そして底辺から打開することの難しさが同時に見れた一作。ペペルと…

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