久々の再見。ブレッソンのインタビューを読むと本作をドキュメンタリーのように撮ったという。スプーンの柄をノミに加工したりベッドのワイヤーを強度のある紐に仕立てたり灯り窓のフレームを鉤に変形させたりする…
>>続きを読むどう考えても好みの作風なのにどうしても入り込めないブレッソン監督。バルタザール、田舎司祭に続いて三作目、やっと面白いと思えた…と言ってもブレッソンだから良かった、というよりもサスペンスとして面白かっ…
>>続きを読む牢獄という狭い空間での繰り返しの生活
カメラの位置、光を捉えたショット、テンポよいカット割で脱獄へのプロセスがするすると進んでいく
準備は着々と進む一方でずっと変わらない彼のシャツ、発砲の音だけが…
レジスタンス運動で捕まり死刑宣告を受けたフォンテーヌ中尉が、脱獄不可能と言われる監獄から脱走しようとする。
もうハラハラ・ドキドキ。
終盤は観てるだけのこちらまで自然に耳を澄ませ、持ってるマグカッ…
息が止まるほどの緊張感。音へのこだわり・脱獄ハウツー・密告の心配、ジャックベッケル『穴』で観た❗️と思ったらこっちが先だった。今作は個人作業のクワイエットプレイスだけど、『穴』だと協力プレイで爆音出…
>>続きを読むラルジャン、スリ同様、手口がすごく具体的に時間をかけて描かれる
戦時中捕虜になった経験故のリアリズムか
独り言スタイル、少年殺すか迷う葛藤とか、モノローグで主観をみせる
看守に襲いかかろうとす…
この余計なものを削ぎ落とした、リアリズムあるサスペンスに徹する描写がかなり好き。
慎重に、着実に、地道に、脱獄の手段を整えていくフォンティーヌの精神力と知恵たるや。
生きる意志は失っていないと、…
・なんだこれ…。プリズンブレイクなのに描き方がブレッソンのそれという唯一無二すぎる映画。
・実話なだけにご都合主義的展開がなく、勇気を振り絞るのに何十分もかかる描写がリアル。
・スリ同様、手元のクロ…