いつまでも姿を変えず、広く、大きく(高く)佇み人類を傍観する大樹(ファーストショット)には強く魅了されたものの、今なお戦地へと向かう兵士にポルトガルの敗北を語らせてしまう虚しさはともかく、演劇的な味…
>>続きを読むポルトガル興亡史と、そこから学ぶ支配の虚しさ。
単にその虚しさを観客へ表示するだけでなく、どうしたらそれを未然に防げるのかという疑問を呈した作品です。
もっと端的に言えば、反戦映画です。
構造的に…
「ノン、あるいは支配の空しい栄光」
冒頭、1974年アフリカのポルトガル植民地。
空と木の描写。独立戦争、疲弊する兵士たち、戦闘、自国の歴史、研究者、ローマ時代、十字軍の時代、大航海時代、…