オリヴェイラの「カニバイシュ」に続く作品。アフリカ植民地の兵士たちの戦争に対する議論。それを聞いていた情感は、ポルトガルの過去の戦争については那須。紀元前2世紀のローマ軍との戦いから、ポルトガルの植…
>>続きを読むカメラを見つめ、物語る兵士たち。
カメラの存在を明かす事で、映画の虚構性が立ち上がって語られる歴史が歴史劇として演じられていることを強調する。
てことよりも普通に戦闘描写面白いし、最後の病院とかホラ…
中々寝付けなくて翌日特に予定もない日は昔鑑賞した映画を改めて見たくなることが屡々だけど、マノエル・ド・オリヴェイラのこの隠れた名作も久々に見たら色んな感情が湧いてきた。
現代的な兵士たちの会話パー…
日本に流れてくる海外のアートってそもそもリベラルなものがどうしても多いからこのオリヴェイラの史劇のような、その国の保守的な視点を純朴に綴ったものって意外と珍しい。教科書的な説明のかったるさはあるが、…
>>続きを読む冒頭、軍用四輪車で移動するアフリカの森の中。中尉さんが部下に語る敗北の歴史。叙事詩の体現。しょぼいのに冷徹な戦闘シーン。中世の甲冑と銃と旗と。未知の世界の夢は。内へ向けられた剣と血。空虚。死を、詩を…
>>続きを読むオリヴェイラ 「ノン、あるいは支配の空しい栄光」20cのアンゴラに派遣された兵士にポルトガルの歴史が並行して描かれる。こちらは非常に非常に面白い名作。めちゃ金めかけてるし。ガマの新世界発見の神話?的…
>>続きを読む【永遠のオリヴェイラ〜マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集 アテネフランセ文化センターにて】
2015年に106歳にしてこの世を去ったポルトガルの巨匠マノエルドオリヴェイラ監督の珠玉の名作である戦…
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の巨木長回し+不穏な音楽で黒沢清「カリスマ」みたいな映画かと思いきや、ルイス・ミゲル・シントラ演じるポルトガル史に詳しい兵士の語りと史実の再現映像が交錯する話であった。
素晴らしいのは、内容の充…
1974年のアフリカ、ポルトガル植民地。
長期化する独立戦争で疲弊した兵士が語る、ポルトガル民族の2000年渡る歴史の中の支配、その甘美と痛み、空しさ、敗北の物語。
自国で繰り返されてきた支配と殺戮…
現代の戦争に関する論考からカモンイスの描いたウズ・ルジアダスの時代へと、一足飛びに飛んで真実を見出す賢明さ。革命の英雄が奪ったものは希望でもあったという台詞は、NONに関する言説を裏付けるものともな…
>>続きを読む