『近松物語』でも見せた部屋にかけられた着物や、人形などの美術を用いた演出がすでに本作でも見られる。
田中絹代と中村雀右衛門が並んで川の横を歩く移動ショットが素晴らしい。田中絹代がそのまま立ち止まり…
一ヶ所だけ正面からの切り返しがある。
"覗き見"の映画であるが、久我美子とのうしろに日本人形が置いてあるところ!びっくりした。
井筒屋に娘がタクシー?で帰ってくるショットから始まって最後は置き屋から…
女たちが懸命に生きているのに比べ、男どもがみんなスケベでだらしなく身勝手なのが情けない。時代が変わり世代が移りゆくともそれは変わらぬ条理なのかと思わせるラストへの持って行き方が凄い。完璧なシナリオ、…
>>続きを読む