赤線地帯同様、遊郭を舞台にした溝口健二作品。字幕オプションないと辛い…
久我美子様の黒ワンピース姿が麗しすぎる。そして顔が小さすぎる。ハサミの修羅場シーンで座りながら睨みつけるシーンが印象に残った…
御茶屋の奥行きを使い、人々が動き回るのを見てるだけでもうっとりする。
狂言での田中絹代が盗み聞きするのを、ラストでは久我美子と立ち位置が反転する。そのまま刃傷沙汰になりかけるクライマックスへ突入する…
久しぶりの溝口、一つ一つのショットがほんと凄まじくて惚れ惚れする。思い切り跳ね上がるような話ではないしずっとネチネチしてるけどかなり面白い。母と娘が同じ男を好きになってしまうというのは同じ年代の日本…
>>続きを読む舞台となる置屋の室内のワイド感が独特で、奥行きのある座敷から離れへの動線、引き出し階段の高低差を自在に動き回る演出がすごく面白い。
田中絹代と久我美子の二物衝撃的な取り合わせも絶妙なバランス。浪速千…
冒頭の玄関先シーンにおける女たちが並んで去っていくショットがベストショット。
正直、途中まで何が話の軸にあるのかわからなかった。まあ、たしかに露骨な描き方だと安っぽくなりそうだから、水面下に潜ませ…
田中絹代が狂言の裏で中村雀右衛門と久我美子が一緒に東京行きについて会話しているところに遭遇し出て行きたい気持ちを抑える場面と、日本家屋にちょっと不釣り合いなドビュッシーのピアノの音に誘われるように田…
>>続きを読む夫を亡くして遊郭を一人で切り盛りする母親と、その仕事を嫌い東京へ出て婚約するも破綻、自裁未遂で帰って来る娘。
その母娘にモーションをかける薄情な男。
女郎の『わてらみたいなん、いつになったらおらん…