哀しみのトリスターナに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『哀しみのトリスターナ』に投稿された感想・評価

5.0
メンヘラ好色じじい…と思いながら見てたらいつの間にかどこかへ飛ばされた。善も悪もない世界。そこでは時の流れも異なる。

ブニュエル晩年の作品ながら、前衛主義の感覚は衰えることなく、生首と鐘の夢などにうかがえる。そして、フェルナンド・レイとドヌーヴの怨念、嫌悪、執着がラストの窓開けに至る。
この窓開けは、ルキノ・ヴィス…

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4.4

【没落貴族ロペの末路】

ルイス・ブニュエル監督の1970年の作品。

〈あらすじ〉
20年代末のスペイン、16歳のトリスターナは両親に死なれ、母の知人の初老の没落貴族ドン・ロぺに引きとられる。彼女…

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男根主義というか、身なりとか付き人で主張する誇示文化というか。70年の時点でそこを「貞淑批判」に結びつけるのは、早すぎる感性やとは思う。
ショパンの『革命』が引用されてるあたりからも、ロペのパターナリズムからの脱却と復讐を描いた作品なんだろうけど、それだけじゃ割り切れないこの映画の素晴らしさがある。特に神秘的な官能性の表現は抜群に良い。
yh
4.3

このレビューはネタバレを含みます

終盤、松葉杖で廊下を延々と往復し、会合の後ろでその音が響くシーン、かなり不気味でめちゃくちゃ良かった。
4.2
欲望のあいまいな対象よりも歪んだ性愛の形。
ルイス・ブニュエルは意地悪で面白い。
ドヌーヴが超超超最高。大好きになった。ラストの回想シーンは鐘の音を逆再生しているねと夫が言ってました。
4.8

このカトリーヌ・ドヌーヴには本当にやられてしまった。下着を放り素肌にガウンを羽織って窓を開け、庭に降りた聾唖の少年サトゥルノ君を見下ろしながらはだけるシーンでドヌーヴがみせた不気味な表情に圧倒されす…

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針
4.1

ルイス・ブニュエルを観るのがだんだん面白くなってきました。

母親が死に、身寄りのなくなった若きトリスターナは母の知人の初老の男ドン・ロペに引き取られ、彼の庇護の元で新たな生活を始める。しかし男はそ…

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