新ドイツ零年に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

「新ドイツ零年」に投稿された感想・評価

shuki

shukiの感想・評価

4.9

相も変わらず断トツのフレーミング。
シャンプティエタッグ作に近い、カメラの動かなさだが、色味がシャンプティエと全然違う。渋いカラーパレットが超絶格好良い。
映画史のようなモンタージュや、マリアのよう…

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フォーエヴァー・モーツァルト観る前にこれ観ておきたかった。緑がかった、どことなくメランコリックかつセンチメンタルな叙情を意識してるような他の映像も(あるなら)観ておきたい。

カールマルクス通り,最期のスパイ,イラスト切り離し,思想物質化,現実崩壊哲学形成,ベルリンの壁欠片10ペニヒ,リスト,白配合不可,巨大採掘機,モーツァルト誕生日思い出し,ウィーンまで400km,羊,…

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河

河の感想・評価

5.0

ヌーヴェルヴァーグに続いて、静かで張り詰めたようなオーラに満ち溢れたような映画で最高だった

冷戦時代にスパイだった男としてレミーコーションがベルリンの壁崩壊後にドイツを訪れる話でアルファヴィルの続…

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今まで観たゴダール映画の中で、最も良かったです。勿論難解だし、寓意に溢れてるけれど、それよりも「歴史映画の方法」としての編集が、本作で一つ極まってると思われて、幸せでした。
スパイ映画の最高峰。ベルリンの壁が崩壊し、いとも簡単に東から西へ渡る男の身振りに分断された歴史がのしかかる。資本への抵抗としてのブレヒトとムルナウ、etc…。強烈。
千利休

千利休の感想・評価

4.3

冒頭の靄がかる森林の美しさが忘れられない。ゴダールの中でも特に難解のように見えるが、ドイツへの恋情をありったけに注ぎ込んだ表現の連続だと思うと容易に辻褄を合わせることが出来る。構図と編集がめちゃくち…

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曉

曉の感想・評価

5.0

これは映画ではなく、完成された芸術作品。
ドイツという国家の恋沙汰を表した最高に美しい作品。
映像、音響、構成、全てにおいて最高レベルである。
映画として見たら訳が分からないかもしれない。
国家を中…

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ゴダールはこの映画のインタビューで国家を一人の女性に喩えていたけど、確かにこれはドイツという国家=一人の女、を巡る失恋ドラマのようで、自宅から元彼との思い出=歴史を一掃して夜の街のような暗闇を彷徨い…

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拘泥

拘泥の感想・評価

4.1

敗戦をドイツ零年としてその45年後、東西ドイツの統一をもって新ドイツ零年を迎える。
インタビューで自分はドイツに育てられたと感じている。と言っていた。フランス語とドイツ語の混在にもそういうものを感じ…

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