廃墟となったベルリンの風景が痛々しくも美しい。壁が崩壊した後も分断の時代を生きてしまう男が主人公。
男の侘しい姿が殺伐としたベルリンの街並みと重なっていく様は見もの。積み上げてきたものが崩れ去りまだ…
1990年、ベルリンの壁が崩壊。90 = neuf zero =ニュー・ゼロ。言葉遊びだけど音遊びではない。相も変わらず、ゴダールは本作をテレビ局から依頼されて製作したらしい、テーマは「孤独」、フラ…
>>続きを読むカットがどれもキメキメで、そして荘厳かと思えば、さっと白けさす。歴史に取り残された老人がとぼとぼとぼとぼ歩いて、やっと約束の地である向こう側についたと思えば、ジョギングしてる人が通りがかって雰囲気台…
>>続きを読むフィルム自体が、見つからない"緑青女"そのものの様に緑がかり、今目の前にある風景、労働力の形態、光、人々の顔は何故だか永遠に似て美しい。
見えるものと見えないもの、つながっているものとつながらないも…
あらゆる芸術分野のREMIXで創り上げられた歴史を問う痛烈な作品。ついに監督が知の本領を爆発させ観てる人など構わず暴走します。正直非は無知無能な我々にあるわけで苦笑の連続です笑。戦後のスパイが悟る孤…
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