新ドイツ零年に投稿された感想・評価 - 4ページ目

『新ドイツ零年』に投稿された感想・評価

冒頭の街角の雨→靄かかる森林(&トーマスマン『魔の山』の引用)がすでに美しき歴史凝縮型のリミックス。それ以上に、レミー・コーション26年ぶり再登場のキレの良さに驚く。美容院のポスターのモード風の女性…

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Kensho

Kenshoの感想・評価

4.5
国家と女、かつてゴダールは車と男女と拳銃があれば映画はできると言っていた。
90年代の虚無感。政治的でありながら政治から遠く離れている、物語を排しても物語のレール上にある、ゴダールがコラージュする歴史。的確なキャメラの位置、バキバキに決まりまくる画。
赤黄緑は都市あるいは社会隷属の象徴。ゴダールは緑も扱う。原色の赤や青を纏った人物だけでなく、『勝手に逃げろ』同様に、くすんだ色を着た人物にもスポットライトが当たったように思う

ドイツやソ連に関するゴダールのよくわからん映画。

この頃、というか80年代からのゴダールの作品って難解に見えるけど固定カメラの構図が良かったりストップモーションとかの編集が面白かったりするから、言…

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床ずれ

床ずれの感想・評価

3.0
歴史のかけらを売る男と同様、ゴダールもまた、断片化された歴史を隈なく画面に散りばめる。零年=歴史の始まりだからこそ、過去の亡霊たちに眼差しを向けるかのように…。
moto

motoの感想・評価

4.5
突然鳴る爆音、横切る過去の映像、音と映像のブリコラージュ。勉強不足で内容なんてほとんどわからなかったけど、稲妻のような映像がいまだに印象深い。
停滞

停滞の感想・評価

3.6

ロッセリーニのドイツ零年では、戦争の罪・貧窮が感じられた。そして、冷戦時代を経ての新しいドイツを最後のスパイを中心に描いた感じの映画。

会話が少なく独白や文字が多いのが孤独を感じさせもするが、いろ…

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ooospem

ooospemの感想・評価

3.2

『孤独 ある状態と その変奏』
テレビ局に、孤独について撮れとだけ依頼されて撮ったそうですが

"孤独 ある状態と その変奏"?
テロップは一瞬だけれど ちょっも思考を巻き戻して考えてみればみるほど…

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午後

午後の感想・評価

3.8

最初に「孤独 ある状態とその変奏」というテロップが出るのだが、冬のドイツの青みがかった風景が、孤独にはよく似合う。ベルリンの壁が崩壊して、新しく零になったドイツ。哲学が灰色に灰色を重ねている間に、老…

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