俗に1964年の加賀まりこ、と呼ばれるこの年の「月曜日のユカ」(中平)と並ぶ、伝説の一作(公開も同じ1964年。実際はこちらは1963年製作)。
石原慎太郎の原作を、硬質な、文字通り乾いたタッチで描…
個人的に最高にカッコいい池部良が観れた。池部良って結構まともな役が多いのと「昭和残俠伝」で高倉健に助太刀する感じの印象が強かった。文春の木曜邦画劇場で春日太一が本作を紹介している記事を読んでクライテ…
>>続きを読む「己は何のために生きているのか」
答えのないであろうこの命題からは、自身を在りのまま受け入れるか、さもなくば忘れてしまうかしない限り、自由になれることはない様に思う。
任侠の世界にいながらにして飼…
任侠映画特有のロマンティシズムや義侠心を徹底的に剥ぎ取り、換骨奪胎することで極北の表現へと向かったネオノワール映画。
映画全体が退廃とシニシズムに覆われており、出所した村木は恒常的な日常に虚無を感…
東京か3年ぶりだ 眩暈のするような空気だ 誰もかもどういうつもりで生きているんだ みんな死んだような面してやがる こんな動物の中のたった1匹を殺したことがどうして重大なことになるんだ やっぱり気にな…
>>続きを読む松竹株式会社