神様のくれた赤ん坊の作品情報・感想・評価・動画配信

「神様のくれた赤ん坊」に投稿された感想・評価

倦怠期にあるカップルの子供の父親を探すロードムービー。
赤ちゃんを産む産まないで口論するカップルがある日、譲り受ける子供。それは男に関係のある女が置いていった子だったが数人いる疑いある本当の父親。
カップルの一方は子供の父親を、もう一方は自身の母や生まれ育った場所を探す旅に出る。
東映のイメージが強い渡瀬恒彦と桃井かおりの松竹っぽい松竹映画。2人の組み合わせは悪くないね。タイトルには違和感があるけど。振り回される子供の本心はどうだったのかな。数人登場する父親達のそれぞれキャラクターと劇中の台詞を効果的に使ったラストはけっこう好きだったな。
監督は前田陽一。以前観た彼の『にっぽん・ぱらだいす』も良かったので他の作品も観てみようと思う。
tak

takの感想・評価

3.5
死んだ女が遺した男の子。父親の可能性がある5人の一人とされた主人公(渡瀬恒彦)が、その子を連れて父親探しの旅に出ることに。同棲中の駆け出し女優(桃井かおり)も巻き込んで、三人の旅は、尾道、中津、別府、熊本、天草、長崎、唐津、そして若松へ。

コメディアンを使わない人情喜劇ってところがいい。人生のハプニングが自然な笑いに変わる。嵐寛寿郎、吉幾三、泉谷しげる、吉行和子、樹木希林、登場する誰もが印象に残るいい仕事。

このロードムービーは子供の親探しが目的だけど、一方で桃井かおりが自分のルーツを訪ねる旅でもある。母親の素性を知るエピソードが心に残る。

「私たちの考えてることって、同じなんじゃないかしら」
映画前半、端役女優の彼女に与えられた短い台詞。このたったひと言の台詞が、後半違う意味をもってくる。それが感動的な涙を誘うなんて見事。

子供そっちのけな話になっている気もするが、同じ題材を今撮ると、きっと子役で泣かせるあざとい映画となっちゃうのかも。あくまでも主眼を主人公二人の心の成長に置いてる潔さがいい。

クライマックスに登場する北九州の若松南海岸。大正時代に建てられた旧古河鉱業若松ビルなど歴史ある建造物が映し出される。北九州のランドマーク、かつて東洋一と呼ばれた若戸大橋。橋の歩道を歩きながら、主人公二人は大切なことに気づくのだ。今は歩いて渡れないだけにとても貴重な場面。エンドクレジットは空撮でその真っ赤な橋が映される。
si

siの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

あなたの子供かもしれないと無理やり子供を押し付けられた男がその子と真の父親を探しに出るロードムービー。

終始ちょうどいい面白さ。渡瀬恒彦の悪気ないのは分かるけど無神経の極みな行動で、子供のことを考えたらハラハラさせられるんだが、要所要所のちょっとした気遣い、優しさがじわじわ効いてきてどんどん主人公に愛着が沸いてくる。子供もだんだん打ち解けてるようになって来て、バーで図々しさも発揮するようになるのは笑えるし、逞しさにグッと来た。

それにしても各父親候補のゲスさも相当なものだけど、母親も母親なんでとにかく子供が不憫。この中ではやっぱりお金がなくても渡瀬恒彦と桃井かおりがいいわってなる。

桃井かおりの出自を探るシーンは、回想がほんとのただの日常なのが良かった。そんなどこにでもいるような母親が実は娼婦だったと知り、自分は母親の苦労を知らなかったことが気になって、試しに娼婦になってみるのが本当に切ない。結局逃げ出してしまうけど、あそこで母という存在そのものを確実に意識する。

最後の父親候補がヤクザで、あっさり子供を引き取ることを了承されてちょっと狼狽してしまう二人がたまらない。で、ここからのラストシーンがとにかく素晴らし過ぎて、圧倒的な幸福感に包まれる。橋の上であの台詞を反復して思いっきり引き返す、ここでエンドロールっていう最高の贅沢感。見終わってあまりにも清々しい気分になって涙は出なかったんだが、翌日思い出したら泣けて来た。こういうのが真の人情喜劇って言うんだろう。

しかし、荒井晴彦が関わってるのに、こんなに爽やかな作品もあるんだな。
たらこ

たらこの感想・評価

3.8
ずっと録画したままで、やっとの鑑賞。

昭和だぁ~
そして、豪華キャストでみなさん若い!

面白かったです。

じんわり感じる色々な気持ち。
なんでしょう、きっと悲しかったり淋しかったりがあるのだけど、テンポがいいからか・・・なんか明るい。

ただ赤ん坊じやなく子供でした。
とも

ともの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白い!コミカルな渡瀬恒彦がいい!
仁義の喫茶店の外での演技を拡大した感じ。
canna

cannaの感想・評価

3.5
桃井かおりキレイ🌟
色々な西の県が出てきた。
しんいちかわいい
なんとなく記憶に残る映画があるんですが、これがその一本。寅さんの併映だったと思う。(男はつらいよ 寅次郎春の夢 )79年当時観て桃井かおりのアンニュイな感じと渡瀬恒彦のなんとなくやる気がない感じが記憶に残ったと改めて観て思う。面白いかどうかと言われると中途半端な感じもする。79年当時の風景がなつかしい。しかし、またしても荒井晴彦が共同脚本と。ピンク映画、ロマンポルノ、松竹喜劇とは幅広い。
赤ん坊ではないっ‼️
神田川が懐メロ‼️
桃井かおり、美人っ‼️名優‼️
城🏯のある原風景‼️
もしかしたら、私たちの考えてることって同じなんじゃないかしら‼️‼️‼️
三四郎

三四郎の感想・評価

3.3
「もしかしたら、あたしたちの考えてることって同じなんじゃないかしら」
桃井かおりのファンでもなんでもないが、魅力的な女優さんだ。彼女の出てる映画は『男はつらいよ 翔んでる寅次郎』ぐらいしか観たことないが、この作品も彼女がマドンナだったからこそ傑作だった。瞳が愛らしいから魅力的なのだろう。コメディ演じたら上手いだろうなぁ。

1957年の松竹映画『集金旅行』のリメイクらしいが、たしかに、子供の本当の親を探す旅に出て、行く先々で養育費を取っていく「集金旅行」だ。
そして、桃井かおりの幼い頃の思い出、記憶の中にある白い城のある町を訪ねる旅でもある。
子供の父親ではないかという最後の人に会いに行く時、電車の中で桃井かおりが少年を見ながら「あの子、大きくなってからこの旅行のこと思い出したらさ、その時、どんなふうに思い出すんだろうねぇ」と、しみじみ言う。
彼女自身、幼少期や母親との沢山の思い出が、思い出して涙溢れる素敵なものだったから、ふと少年を可哀想に思ったのだろう。
なかなか良い話だった。脚本がうまくまとまっていると思える映画。

『おれは男だ!』を最近YouTubeで見たが、その主要登場人物が二人出ていて驚いた。桃井かおりの初恋相手は森本レオ(秋山ゆりの上司役)で、父親候補一人目の秘書は河原崎長一郎(秋山ゆりの結婚相手役かつ森田健作の兄役)。
ところで、清楚で声の美しい女優さん秋山ゆりはテレビドラマだけで、ひとつも映画には出演していなかったのしら?芸能界からすぐに引退したということは、ある意味良識のある人だったのかなぁ。
小品(封切時にはB面映画)ながらよく出来た脚本のロードムービー。渡瀬は押し付けられた捨て子の父親探しの旅、同棲の相方桃井は亡き母のルーツ探しの旅で九州各地を巡る。〝この子が大きくなった時にこの旅をどういうふうに思い出すんだろう〟がいいセリフ。『砂の器』の子の様に何処でも邪険にされた辛い旅と思うか『しあわせの黄色いハンカチ』の様に最終的に幸福の扉を開いた掛け替えのない旅として思い出されるか…。
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