夜から始まる本作は、ユーモラスでありながらも死のイメージが画面のあちこちに張り付いている。桶、煙、花などのイメージの中、趣きを異にするのが扇子(団扇)である。残暑ゆえ多くの場面で人物が手にするそれは…
>>続きを読む良い良い良い
カラーで喪服とカラス、いいじゃない。
カーテンショットにネオンの点滅や、ヒトの往来(今まであんまりなかった?)があって、かなり賑やかな印象。
人物配置にはやはりこだわりが感じられ…
急になんて不穏な終わりなんだ。
カラスが集まるように喪服の家族が集まり川を越えて終わっていくのは家族が終わりを迎えていくよう。
彼らは家族に従わず勝手にやっていく。父親がそれを示して命を落としたこと…
クソ長いライターの火で笑った。まさかのストーキング、おじいは後にかくれんぼでも逃げていなくなる。新珠三千代の服と扇子を投げるキレ方も良いし、川辺で原節子と司葉子が恋バナするシーンも好き。「おばさん」…
>>続きを読む・司葉子の白い肌と控えめな色の口紅がよい。ぱきっとした白のヒールで無敵の美しさ。アイスピックで氷砕いてるの怖い。(勝手に『氷の微笑』を想起)
・バーのシーンの前後に挿入される街のネオンが綺麗。
・中…
やはりここでも美しい赤が映えていて、トラディショナルな日本の美しさをさらにグレードアップさせてくれている。
『お早よう』ではちょっとあざとく感じたけど、ここではあくまでも品格を持って挿入されていた…
一映画としてはそんなに刺さりはしなかったけれど、一映像としてはまあホント惚れ惚れする。
他のカラー小津作品よりも色が落ち着いている気がして、映画全体の色味はかなり好きだった。
基本的には映画を観…