男を嫌い男を上手く扱いなんとかこの祇園の世界をひっくり返して生きて行く覚悟のかっこよさと結局社会の構造として女は突き抜けることが出来ない悲哀に満ちていた。
ファーストカットのカメラからラスト付近の横…
溝口健二特有の驚くような長回しはこの頃はまだ控えめ。とはいえ、フーレム使いを見るに溝口の映画的才覚はさることながら、日本家屋の映画との相性の良さを感じた。義理に拘る姉と計算高く金を得ていく妹の対比。…
>>続きを読む贅肉を削ぎ落として(監督の意図と関係なく削ぎ落とされたものが現存フィルムである可能性があるが)短くまとまった良作だと思うけど、他の溝口作品みたいに明日に一抹の希望があるわけでもなく、死んで終わりでも…
>>続きを読む溝口健二監督の観る
芸妓の姉妹梅吉とおもちゃ。
店潰した男でも離れられない
姉が歯がゆい妹は策略練って
二人を別れさすが
脚本 依田義賢
また観る
男への情に厚い姉と男は金づると割り切
ってる…
オールドタイプの梅吉さんと、ニュータイプのおもちゃはん。
一見真逆な二人だけど結局どっちを選んだところで…というこの世界のやるせなさとしんどさが、いつまで余韻を残す。
見終えて改めて冒頭に戻ると、…
社会構造の中の人間のバカさ加減を描きつつ、今にも通じる主題。
男を手玉にとる山田五十鈴には勝ち切ってほしかったけど。ラストの語りは今だとちとわかりやすくし過ぎな気がする。
京都の街や建物の中を人…
浪華悲歌と続けて見たけど祇園の方がめちゃくちゃ見やすい。
フィルム上映。
傷んでてもフィルムが現存することに感動する。でも90分超えの作品が69分しか残ってない。
ラストの恨み節すごい。
山田…
90年も前の映画なのに古びないどころかもうほんとに映画がこの時点で完成しているのがよくわかる。
京都祇園の色街で働く姉妹。愛情に厚く男に従順な姉と打算的で男社会に一発食らわして生きようとする妹の物語…
『浪華悲歌』との2本立てを鑑賞。カネに細かく、男を手玉に取る女を演じる山田五十鈴は魔性の女というにはあまりにも可愛らしく魅力的。溝口健二の映画は戦後の傑作しか見たことがなかったので、戦前の作品がこれ…
>>続きを読む©松竹 大谷