今まで観た三船敏郎の中で一番可哀想な浪人だった。
大雪降りしきるラストの大立ち回り、よりもその後の首を掲げて名を叫ぶシーンが印象に残る。侍とはなんなのか。立ちはだかる悪意の前ではいつの世も愚直が負け…
*080
□物 語 ★★★★★ ★★★
□配 役 ★★★★★ ★★★★
□演 出 ★★★★★ ★★★
・テ ン ポ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・喜怒哀楽 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
・ドキドキ ☆☆☆☆☆ ☆☆…
このレビューはネタバレを含みます
『矜持のある若者が腹に逸物を抱えた組織にいいように利用されて破滅する』というシナリオ、作品の作られた時代背景的に太平洋戦争の旧日本軍と絡んでるのかなぁ、と思ったけど、わりとどの時代どの場所にも当ては…
>>続きを読むそれにしても三船敏郎の存在感たるや。
岡本喜八が三船を主演に黒澤明のように撮りたかったという意思をそこここに感じられるが、桜田門外のシーンあたりはまさしく喜八節。
そして新珠三千代がこんなに良い女優…
監督、岡本喜八。
脚本、橋本忍。
主演、三船敏郎。
もう、この時点で
名作の香りが漂うのは何故?
古き良き面白き邦画の脚本はいつだって橋本忍氏だ。脚本家デビューが黒澤明の「羅生門」だもの。以後、…
監督岡本喜八、脚本橋本忍、音楽佐藤勝、主演三船敏郎という豪華すぎる布陣。物語は桜田門外の変にフィクションを織り交ぜたもの。
いつもはぶっきらぼうにアウトローを演じている用心棒役の三船敏郎が自分の恋…
桜田門外の変を架空の人物たちを交えて描いた時代劇。
浪人風情だが剣の腕は確かな新納鶴千代。
大老・井伊直弼を討つべく腕を買われた新納は、ある目的のために暗殺に執着する。
岡本喜八は「斬る」でも侍…
桜田門外ノ変に焦点を当てて、士分・侍っていうものって何ですか?を三船演じる鶴千代を通して浮かび上がらせようとしている。
出生の悲運からの浪人って話や身分固定からの下剋上など、実は現代に通じるテーマも…
【かけ違い、すれ違いの果てに】
万延元年(1860)02.17〜03.03@桜田門
時代劇版ロミオとジュリエット的なタイミングの妙が面白い。
MVPは初代水戸黄門こと東野英治郎(木曽屋政五郎)かな…