ヴィム・ヴェンダースがアメリカ嫌いなのはよく分かった。
83年の東京はもはや小津的世界が残ってないことを憂うヴェンダース同様、現代の東京を生きる私たちにとっても失われた光景。
笠智衆へのインタビュー…
小津を敬愛するヴェンダースが、鎌倉までの墓参の旅に。そこでスケッチする東京の風景。「東京物語」の風景との対比。笠智衆、厚田雄春へのインタビュー。東京の風景の捉え方は批評的なところはなく、パチンコや原…
>>続きを読む1980年台の日本を写したドキュメンタリーとして貴重な作品だと思う。
当時の、暗さが根強く残った日本の情景と、サラリーマンが同じ娯楽を享受する、量産型の日本社会を映し出していて、異様な光景だった。
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「混乱を増す世界に秩序を与える力を持つまなざし、世界を透明にしうるまなざし、それは今やもう不可能な視線なのだろう、小津にとってさえも⋯」
厭世的で悲観的、皮肉に満ちたヴィム・ヴェンダースによる、小…
小津作品の何がそんなに好きなんだろうと自分でも思っていたけど、ヴィムヴェンダースが全部言ってくれた。
「描かれるのは日本の家庭の緩慢な崩壊と、アイデンティティの衰退だ。だが、進歩や西欧文化の影響へ…
ヴェンダース監督が85年の混沌とした東京を失望の目線で表現、小津安二郎の世界はもうないのか?『男はつらいよ』のように田舎に行けば、まだあるんだけどなぁ。だから『PERFECT DAYS 』は浅草〜押…
>>続きを読む© Wim Wenders Stiftung 2014