ファンタジー色全開な前半に対し、非常にリアリティ溢れた作りに徹底した後半だったなと。
その甲斐もあり、個人個人の戦いに視点を置いた前半と比べ、徹底的に軍事戦を見続けた気分になった。
振り返ってみれば…
展開に次ぐ展開の前半と比べると、籠城戦で動きが少なく、見劣りする反面、人物の心理戦はさらに濃密になっていたので大満足。
客人を殺すか妻の誓いを裏切るか、兄弟を殺すか復讐を諦めるかという究極の選択を…
よ活弁:澤登翠,ピアノ演奏:柳下美恵で鑑賞。
前回が復讐を決意した見事な引きで終わったのに対して、ストレートに全編掛けて復讐劇を展開させていく。
フン族に取り入り、アッティラとの子を産み、ハゲネ…
ラスト50分神宿ってる
修羅場
死者を弔いながら行進する群像
血で血を洗う殺しのエスカレーション
燃えた瓦礫の中に消えていく戦士と、全てを見届ける演奏者。
ラストの待ち伏せからの斬首
サイレントだ…
71年当時、フィルムセンターには「第2部」しか所蔵されていなかった。でも、2年前に公開されたドイツ映画70ミリ大作『大虐殺』は『ニーベルンゲンの歌』の映画化で、ラング『ニーベルンゲン第1部』を補完で…
>>続きを読む映画史の原初的段階において本作がもたらした衝撃と革新性について。
フリッツ・ラングによる『ニーベルンゲン』(第1部・第2部を総称する)は、中世ドイツの伝説的叙事詩『ニーベルンゲンの歌』を原作としつ…
あのセット、オッティンガーの『タブロイド紙が映したドリアン・グレイ』を思い出した。「この道をひとりで行くのよ」のところの謎の狭い通路や謎に積み上がる土管は、やはりマブゼのセットから引用したのかな。そ…
>>続きを読む気持ち的には地球規模の復讐。愛ではなく憎しみで分かりあう関係。嫁ぎ先で私怨大噴出。破壊の物量。籠城のroyalty. 前編に比べて在りすぎる一貫性。セット美術は変わらず神掛かっている。土壁、鷲翼冠、…
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