「どんな仲の良い夫婦だってたまには1人になりたいことがあるんじゃないのかな」「男の人はね」「女の人はどうです?」「そんなことに興味があるのは、あなたが独身だからでしょ」何この辺の会話のキス前フラグ!…
>>続きを読む<女優競演で重層的に描く家族の現実>
還暦の母と二男三女の家族がいて、長男夫婦が家を継いで母と暮らし、二人の娘は他家に嫁いでいる。残りは夫婦だけで自由を謳歌する息子と、小姑暮らしの気ままな娘。そこ…
ひとりの人間である女性も一生を過ごす中で「娘・妻・母」と肩書が足されていく。それは男性が「息子・夫・父」という肩書を背負っていくのとは、上手く言葉にできないような違った趣がある。女性だろうが、男性だ…
>>続きを読む各時代、世代の女をすいも甘いもいきいきと描き切り、なおかつ公共コモンがつぶれて資本主義の象徴銀行運営のアパートが建つ、など風刺が素晴らしい。
家事のできない男が除け者にされるさま、死ぬ間際まで働く必…
成瀬巳喜男作品のオールスターが勢揃い。
普遍的な日本の家族の揉め事を情緒的に描く。
笠 智衆の存在感たるや。ラストの台詞は老いていく自分の在り方について考えさせられる。もし老人ホームに入るなら元気な…
小津のパロディといえば、うがちすぎだろうか。ご丁寧に最後に笠智衆に小津の格好までさせている始末。「渡る世間は鬼ばかり」の原液のような作品。オールスターキャストでありながら、グダグダにならないのは流石…
>>続きを読む本作は公開が1960年、成瀬巳喜男55歳の時の作品であります。この年は『女が階段を上る時』含めて4本公開していますから、凄いエネルギーですね。
オープニングは懐かしいTOHOスコープのクレジット。…
幾層にも重なる名演者
成瀬巳喜男監督。
タイトルのかなりざっくりで(笑)
独自だ。
キャスト欄をみると
そうそうたる俳優と
その人数に驚く。
宝田明、団令子(若手として)の東宝コメデ…