激しく険しい波がひたすら美しく映される冒頭に魅せられつつ戸惑い、子供じみたおかしな三角関係にちょっと退屈しつつ微笑み、最後の救いと苦さと爽やかさで全てが報われる。船の中の揺れるカメラが素晴らしいが、…
>>続きを読む冒頭、明らかにどす黒い海が画面一杯に映され、高い波がこれでもかとうねる。観ようと思っていた映画か、一瞬判らなくなる。現実が波で攫われるかのような感覚に陥り、開演わずか数十秒で全部持っていかれる。
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物語の推移(増していく水位)に伴って海と大空の境界線が消えていく。日光、大波といった絶え間なく変動する被写体をありのまま捉え、編集によってのみ人工的な作為を最小限に留めているバルネットのオーガニック…
>>続きを読むようやく観た。単純化された感情表現に面喰らうものの、すべて海の描写のもとに、きらきらと輝く海に、反射光に照らされる人々や際限なく波のしぶきを被り続ける人々の挙動が包み込まれることに感動する。
無音部…
2023/9/7 4.2
青い青い海っていうタイトルがもう好き。
酸っぱい果実。素足には辛い砂浜。
そして、太陽に煌めく海。
二人の憎めなさ。
親友同士だからこそ、ぶつかることもある。
負けたくない…
このレビューはネタバレを含みます
カラー以前、特に30年代やサイレントともなると役者の芝居なんて一面的で戯画的なものだと思われがちだが、この一本を観ればそれは誤ちだと分かる。むしろ現代の映画の方がなんとつまらないテンプレ芝居に溢れて…
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