【堅気の世界と快楽へと男たちを誘う異界との境界線】
女は男を、男は女を追い求めるがゆえに、
満たされもするし、虚しさを覚えることもあるという
幸と不幸を往復する人間の性が浮き彫りになっています。
…
会話のスピードとリズムが良かった。
また突然の悲劇が主人公に起こるのではないという点について。
主人公に近いが、それでいて弱い関係性で結びついているのみの周囲で発生するというのは意外と新鮮で良かった…
煙草を買う手 お札を数える手 お酒を運ぶ手 猫を救い出す手 鞄を持つ手。暖簾越しにみつめる姿 寡黙な子が小銭をみつけて溢れる笑顔 鼻歌混じりの出前。二言目には死ぬという男 人間死ぬまで生きなきゃいけ…
>>続きを読む洲崎パラダイスのゲートを潜るべきか留まるべきか。堅気と遊郭の境目。生と死の境目。その境界線でウロウロして悩んで迷いながらもがく人間臭い人生模様。
駆け落ちしたのは良いものの金も行くとこもなくフラフ…
最高。81分でこの面白さ。
物語が動き始めると、カメラが今までとは違う位置に置かれ、劇伴が流れ始め、影や雨が空気を作る。
『不安と魂』は物象化の映画で、主人公たちの関係性の全てに資本主義的生産過程が…
川島雄三の名作。向こう側の遊廓とこちら側の世界を区切るゲート、その境目にある呑み屋という設定が既に面白い。「赤信号」というタイトルは示唆的で主人公達は赤と黄色の中間にいるよう。周辺の人々の中には赤信…
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