橋本忍脚本作品を観る其の一
原作松本清張のミステリー。
見合い7日で結婚した禎子の
夫憲一は社用で金沢へ向かう
が帰宅予定日過ぎても戻らず
三人の女性の物語
憲一には二つの顔
戦後間もない米兵相…
夫の憲一を真面目だと思っていた禎子が
憲一の死の真相を追うことで
内縁の妻がいた過去や
犯人佐知子の娼婦だった過去を隠して生きる哀しみを知る話
小津映画みたいな味わい深い映画かと思いきや
一気見し…
元祖昭和のザ・サスペンスだった。戦後を舞台にし、人間の悲しいサガをスリル満点のストーリーにのせて描いている。過去の自分は自分の中から絶対に排除できない。今が幸せなほど過去の自分が自分に突き刺さってく…
>>続きを読む犬童一心監督の方を先に視聴。
かなり前に見たから、記憶が朧げだけど…
昭和の話は、昭和の時代の映像に限る。
日本の街中とか、音とか、そういうリアルな感じが現れてて、とても良かった。
モノクロが冬の…
このレビューはネタバレを含みます
時代的に白黒映画なのだろうが、これが冬の北陸の陰鬱とした感じをよく表しているように見えるんだなぁ。
だいぶ前に原作を読んでいるけど、忘れているところも随所にあり。
でも佐知子は舟で沖に漕ぎ出さない…
結婚を機に東京本社への栄転が決まった〈鵜原憲一〉が、業務引き継ぎをするため金沢出張に行ったきり消息を絶ってしまう。心配した新妻〈禎子〉は、金沢へと自ら足を運び、行方を探すことを決意するのだった‥。
…
サスペンスドラマ等でよくある日本海をバックに崖の上で事件の真相が語られるというクリシェの始祖らしく、しかし確かにその場面の画のちからはさすがで、これを真似したくなる気持ち分かるわぁ〜 と思いながら観…
>>続きを読む原作未読で小説に疎い私にも分かりやすく、とても面白かった。
戦後の日本社会が生み出した影。
そして、舞台である能登の美しい海の底に潜む闇。
何より、女性陣3人がとても綺麗だった。
禎子さんに幸せにな…
8割方、久我美子を愛でながら久我美子に引っ張られる映画であったが、終盤の有馬稲子と高千穂ひづるの数分のやり取りがこの物語の本質だった。この上映時間であれだけの顛末と心情を伝えきるあの時代独自の作り手…
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