「流れ星が落っこったんだよ、拾いに行くんだよ」
子供のありったけの無邪気さ、素直さを掬い取った名編。
無実の罪で父親が逮捕された後、
離れ離れになる善太と三平。
おじさんのところで厄介になる三平…
清水宏監督は私が好きなベクトルの表現をする作家であることが分かったのでいろんな作品を観ていく。
物語の自然さに人間、特に子どもたちの感情や行動の真っぽさの凄み。同時に撮影も良い。境界や奥行きの見せ…
坪田譲治の児童文学を、斎藤良輔と清水が脚色した、子供の世界。本作の成功が、「子供の四季」「みかへりの塔」「蜂の巣の子供たち」「しいのみ学園」へと継続発展する。子役にも恵まれ、清水と子供の相性の良さも…
>>続きを読む記録
この会話や行為における反復やそのリズムは、やはり小津を想起してしまう。しかし、清水宏の映画では子どもたちが画面に活気をもたらし、より運動性が高い。
そして、やはり清水宏が水を撮れるというこ…
坪田譲治児童文学の映画化は、通俗映画の達人清水宏監督に転機をもたらしたわんぱく少年映画の傑作で定評の通り。父河村黎吉が私文書偽造で留置され、取り残された母吉川満子と善太葉山正雄、三平爆弾小僧の生活苦…
>>続きを読む日本映画史において一際異彩を放つ天才、清水宏の代表作。
いやあ凄い。この画面の奥行き、瑞々しさ。
物語前半は小津安二郎『生れてはみたけれど』みたいだが、こっちの方がよほど単純で世知辛い。落とすと…
隠れた名作です!
父の録画コレクションからチョイス。
1937年、すでに国威発揚映画が増えてきた中で、子ども視点で、子どもは親の所有物や添え物ではなく、小さくても一つの人格があり、その世界があるっ…
家族が揃っている平常の幸福。牧歌的で普遍的なそれと、不穏な離散や疑念。『生まれてはみたけれど』に類似するガキ大将ヒエラルキー。正面手前から奥へ走りターザン雄叫び友だちを招集するショットの反復、捜索呼…
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