ワイダ監督作品を二作しか観てないが、特に本作はお気に入り⭐️
社会主義映画は意外とエンタメ色が強く人物のキャラがわかりやすい作品が多いと思うが、本作もそうだった。
パワフルなヒロインがフィルムの…
大傑作。
全体的にパワー漲る作品でとても力強く進んでいくのだが、随所に陽気で楽しい雰囲気があり、それがワイダの茶目っけなのか皮肉なのかわからず楽しい反面怖さもあった。
個人的には「撮る」という事につ…
全体主義映画の傑作。もうこの作品がかつてあった全体主義社会の存在証明になっている。
メタな状況を含めるとワイダを取巻く映画の公開を妨害する勢力(現実)、ワルシャワでフィルムを差し押さえたワルシャ…
映画学校の女子フィルムメイカーが上司と一緒にものすごい勢いでずんずんずんずんこっちに向かって足速に廊下を歩いてくるショットで幕を開ける。グラグラ揺れるカメラに、この女アグニェシカの怖いくらいの迫力。…
>>続きを読む【1980年キネマ旬報外国映画ベストテン 第4位】
『灰とダイヤモンド』などのポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督作品。第31回カンヌ映画祭ある視点部門に出品され、国際批評家連盟賞を受賞した。
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強権的な共産主義国でも、正義の思いを貫いて、政治権力にあらがう人々がいることを表現したポーランド映画。この映画の公開後、映画の舞台になったグダニスクの造船所から始まった連帯の運動が、ポーランドの共産…
>>続きを読むアンジェイ・ワイダは、人間の自由を奪う権力の起源を問い続けた人だと思う。この映画は戦後ポーランド社会を背景に、若い女学生が体制によって隠された歴史を掘り起こす形で進んでいく。労働英雄を作り出した社会…
>>続きを読む50年代、プロパガンダのなかで理想の労働者として担ぎ上げられた男がある事をきっかけに全てを失う。かつて彼をモチーフに建てられた大理石の像だけが倉庫の片隅に転がっている。時が経って重層的に登場するのは…
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