実際のカポーティのことは全く知らないが、フィリップ・シーモア・ホフマンの独特の演技は称賛に値することは間違いない。映画全体の雰囲気と映像のトーンも抜群に合っていた。マイナス点としては、冷血を執筆して…
>>続きを読む善悪が判然としない、全てが曖昧模糊としている。それが現実というものか。
犯人とされる人間達にこそ善が浮き彫りになり、彼らをネタにして名声を得ようとするカポーティにこそ悪が滲み出る(二面性的な部分もあ…
ノンフィクション作家の功罪を扱う作品でした。
主人公の苦悩はわかったのですが、焦点が若干ぶれていた印象でした。
実話の力は強いですが、本作品の構成としては結構退屈な部分も多かったという印象です。
こ…
このレビューはネタバレを含みます
強盗に入り一家4人を殺害した事件を題材に作家カポーティが小説「冷血」書き上げるため、犯人と面会を繰り返す。
犯行動機をなかなか話さない犯人に苛立ちを覚え、犯人に寄り添ったカポーティも早期の死刑執行…
小説家と殺人犯の人間関係に衝撃。
犯人に対して友だちのような親近感も持ちながら、小説の完成のために早く死んでくれって思ってる。
この有り様こそ、冷血なのでは。
なんて複雑。自律神経ガタガタよ。
そ…
作家カポーティが農場主一家惨殺事件の取材を元に名作”冷血”を完成させるまでの伝記映画。
ホフマンの癖のある演技は◎ 独特の表情、声色、アカデミー主演男優賞は納得。
途中からホフマンがエルトン・ジ…
フィルマークス166件目。
人の命が作品になり、名声とお金になる。だけど、道徳心があれば、自分の中の人間性に疑念が生まれて当然。もし、作品を手掛ける上で、取材相手が冷徹な獣だったら…、と、考えたり…