非情の罠の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「非情の罠」に投稿された感想・評価

キューブリックフィルムノワール。前作たちと比べ圧倒的にいい構図が増えた。鏡や影を上手く使ったり階段から見下ろす構図好きだしマネキン工房で戦わせるとか良すぎ。時計じかけのオレンジ思い出した。夢の表現も急に謎に怖いけど2001年宇宙の旅に続く原点的なものを勝手に感じた。Day of the fightもだけどキューブリックってボクシング好きなのかな。短い中に色々詰まっててかなり好きな作品。
オエッ

オエッの感想・評価

3.7
なかなか地味ではあるがキューブリックが一生懸命ひねってるのがよくわかって楽しい。カメラを何に置き換えるのかワクワクした。それ以外もちょっとずつ撮りかたひねってるし、気味の悪いアトリエでの斧の戦闘とか、なんか小さい版キューブリックみたいな感じがした。
キューブリックの長編では唯一見ていなかった作品。

本人の評価は低いようですが、構図の面白い場面が多々あって結構楽しめました。ラストがちょっと残念。
カメラマンとしてのキューブリックのセンスは確実に発揮されてるが中身はまあ

デービーが槍、おっさんが斧持ってマネキン工房でバトルするところはお互い必死になってて良かった。主人公はボクサーなんだからせっかくの特技をもっと活かして欲しかったけど

グロリアは自分の命が危うかったんだから許してやれよ、デービー
ルー

ルーの感想・評価

4.0
キューブリック作品の中でもあまり目立たない作品かもしれませんが、好きな作品です.
ヒッチ・コックの「裏窓」の様に、窓から見える同じアパートの女性に興味と好意を抱くボクサーの主人公.彼女はダンスホールのホステス.やくざのオーナーの愛人である.
その男女の二日間の物語.まだ知らない間柄の二人がお互いの気持ちを探りあい、すれ違い、傷付く二人.
彼女をやくざのオーナーから奪う為に争う事になりマネキン工場での乱闘は大変見所です.
数々のおもちゃやマネキン工場の描写などもキューブリックらしい作品です.
「人間は時に判断能力を失う」という台詞から始まり、男女の心理も描かれ面白いです.
そしてムードと軽快な音楽も素敵です.
やはり画面に引っ張られるあまり締まりがない構成に陥っているのが痛い。ラストのマネキン部屋での決闘はロージー的なキモさがあって好き…なのだがボクサーが拳闘で決着つけないってどーゆーことよ⁉︎
mtmt

mtmtの感想・評価

3.5
キューブリック監督20代時の作品。1人の女性を巡ってマフィアと争うボクサーが主人公。回想形式でスリリングかつスピーディーに話は進行。最後の決闘の場がマネキン工場というのが気持ち悪くていい。しかし斧などの道具を用いての戦い。主人公がボクサーである意味は?そしてまさかのハッピーエンド。うーん、まぁ普通かな。
1955年作品。DVDにて鑑賞。

50年代の"B級映画"(二本立て興行の所謂”添え物”の方という意味、質的に劣っているという意味ではない)の代表作の一本で、69分という短さ、主演二人の知名度の無さ、それ故キューブリック作品でなければ、フィルムすら残らなかったような作品である。

キューブリックは、制作、脚本、撮影、監督、編集と一人5役ということだが、ほとんど自主製作映画みたいなノリだ。黒白のコントラストのきいた、イカした画面展開(夜の場面が多い)、最小限のセットとNYの街並みのロケーションなど、見どころは多いが、どのショットもカメラで遊んでいるみたいにフレッシュだ。(ゴダールの「勝手にしやがれ」は、こんな映画から影響を受けているに違いない。)

主演の二人は、非スターならではの輝きがあり、殆どブレッソンの映画の登場人物のようだ。

ちなみにDVDは、時代を考えると、ノイズ、画面揺れも最小限で、シャープな画質だった。
・情婦をめぐって対決するボクサーとギャング
・キューブリックの作品だが、特別秀でた何かは見いだせず
・ラブ➡サスペンス➡アクションとスムーズな話運び
・マネキン工場内で斧をぶんまわすアクションシーンはひやひやした
・ヒロインが美人
気の優しさゆえにイマイチうだつの上がらないベテランボクサーが、向かいに住む美人の部屋から上がった悲鳴を聴いて駆けつけたことから殺人事件に巻き込まれていくノワール映画。話は典型的な巻き込まれ型サスペンス。全体にスタイリッシュで洗練されたビジュアル。ラストのマネキン工場でのシャイニング・ファイトが最高。
2018.6.30 DVD(字幕)