戦後の敗戦ムードが漂う中、高度経済成長で西洋化して行く日本。矛盾と動揺を帯びたながらも受け入れていくような姿に、現代の日本の価値観を形成する根源的なものがあるように思う。
この当時は男が働き、女…
路子に失恋のことを伝えるシーンで、一気にピリッと引き締まるのすごい。
あの俯き加減。絶対にショック受けてるのに、いいのよお父さんと言う気丈さ…と思っていたら、兄と父は「意外とあっさりしてるね、よかっ…
【厨房に入らない父と台所に立つ息子】
戦後17年目、1962年(昭和37年)に公開された本作は、3世代の男たちそれぞれの生き様を台所に立つか立たないか、でみせてくれる。
高齢者代表、佐久間清太郎…
娘を嫁に出す父親の話。
昔の映画だから仕方ないのだけど、マリッジハラスメントに溢れた世界観には閉口。
マリハラ親父だけでなく、歳の離れた妻を自慢する親父に、娘に家事の負担を押し付ける親父と、どいつ…
【鱧の味は?】
娘を嫁に出す寡夫の話…
「晩春」「秋日和」と、変わり映えしないなぁと思いながら観ましたが、笠智衆さん、東野英治郎さん、杉村春子さんの演技がとても良かったです。
やさぐれた一人娘と…
小津安二郎13本目。
これでひとまず小津作品はお終い。
結局最後までサンマを食べるシーンは出てこなかった。
娘の嫁入りが描かれている点で紀子3部作に近いが、戦争に対する意識の違いを感じた。今作では反…
小津の遺作。笠智衆って歳とるほど可愛いおじいちゃんになってる。長男も父も他に出てくる男たちも女心をまったく分かっていない感じが面白い。男が物凄く鈍感で幼稚、これは小津のどの作品にも当てはまる気がする…
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